【映画】「残穢 住んではいけない部屋」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 


残穢 住んではいけない部屋
鑑賞日: 2016年2月6日
映画館: 渋谷シネパレス

 

 





好き度: ★★★☆☆ 3.5/5.0点



よくよく考えれば、当たり前のことだからこそ、怖い…



「残穢」観てきました~。これがけっこうおもしろかった!普通の映画監督のフリして、実は「ほん呪」の人でお馴染み、中村義洋監督作。まさに「最新進化版のほん呪……とでも言うのだろうか…(中村監督の声で)」な映画でとても楽しみましたよ~。

「ほん呪」に関してはベボベのこいちゃんのこちらの特集が素晴らしいので是非聞いてみてください~(´∀`)



この映画は、それが意識的にしろ無意識的にしろ、他人事に首をつっこむ、そして他人の敷居をまたぐというのはどういうことか、その結果と責任の映画でした。しかも現代はそれが当たり前に無意識にやってしまってる、というか社会のシステム上回避不可能なものであるという怖さがありました。


家になにかがいる気がするよぉぉ~…

 

 



おはなしは、小説家の「私」に、読者である女子大生の久保さんから届いた一通の手紙。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」とい書かれたその手紙に、好奇心から「私」と久保さんが調査を開始する。そこで明らかとなったのは、その部屋の過去の住人たちが転居先で自殺や無理心中、殺人などさまざまな事件を引き起こしたという事実だった。彼らは、なぜその部屋ではなく、さまざまな別の場所で不幸に遭ったのか。「私」たちは、ある真相にたどり着き、さらなる事件に巻き込まれることとなる…(映画.comより)というお話でございます。


橋本愛ちゃん久々に見た気がするな~

 


この映画の怖さのキモは、現代の人間が忘れてるけど、よくよく考えれば当たり前のことだからこその怖さだと思うんですよね。要は、今僕らが住んでるところって、普通に前はひとんちってことですよね。しかも今もそこで生き続けている幽霊側からすれば僕らの方こそ歪な存在なんだろうなぁと。僕らの方が部外者なんですよね。でもだからと言ってどうしようもできないという事実。よくここに目が付いたなぁと思いました~
 

 



ただ、演出がイマイチなところもあって、まぁほん呪的と言われればそれまでだけど…。心霊恐怖演出にもうちょいフレッシュなものも欲しかったし、真に迫る怖い表現はもうちょっとあったほうが好みだったかなぁとは思ったりもしたり。おばあちゃんの二段夢オチがいちばん好きなホラー演出だったかなー。

ともあれとても楽しく観れたホラー映画でございました~(´∀`)



おわり