【映画】「オデッセイ」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 


オデッセイ
鑑賞日: 2016年2月4日
映画館: TOHOシネマズ六本木

 

 

 




好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点



「科学」を前向きに肯定する姿勢に勇気づけられる



原作「火星の人」がとても素晴らしくて大好きな小説だったので楽しみにしてた本作。映画もとても素晴らしかった!リドリー・スコットが撮ったとは思えないフレッシュさでした!

去年読んだ「火星の人」これがめちゃくちゃおもしろいので未読の方はぜひ!原作読んでてもこの映画はしっかりと楽しめましたし、むしろ映像化してプラスなところがすごく目立ちましたよ~
 

 

火星の人/早川書房
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主人公ワトニーの圧倒的ポジティブさとユーモア、そしてなにより科学の力を駆使してサバイバルするスーパーヒーローっぷりにただただ感心するし、なんといっても勇気づけられる映画でしたね。
 

 

 

 

 



原作のおもしろさの肝である細かい科学的裏付けや知識もできる限りエンタメとして映画に盛り込む姿勢がちゃんとあって良かったです。科学のネガティブサイドばかり描く映画が最近はとても多い中、しっかりと現代科学の肯定というか、現代科学をポジティブに描くというとても子供達に見せたくなるようなポジティブなSFになったのはとても大事な点だと思うんですよね。この映画を観て、科学者になろうとか、宇宙の仕事がしたいとか、そういう子供たちがふえるだろうなぁと思うくらいの強度のある映画だと思いました。


このチームも良かったな~

 



ワトニーだけに話題が集まりがちだけど、まわりの人々もほんと素晴らしい。原作組も納得のキャスティグばかりでしたよ。特に船長にジェシカ・チャスティンを持ってきたのはピッタリ。強さ、怖さと、趣味が70年代ディスコというギャップ萌えっぷりが最高。地球にいるNASA組もみんなピッタリなキャスティグだった。クリステン・ウィグとかすげぇぴったりだしとても良かったなぁー。大好きなクリスティン・ウィグもいい味を出してましたな~

チャステイン姐さんの船長としての説得力!

 


そこは切ってほしくなかったなぁっていうシークエンスもなくはなかったけど、最高のSFエンターテイメントになっていたと思うし、いつだってユーモアを忘れず、いつだってポジティブに科学を駆使する理想のヒーロー マーク・ワトニーの素晴らしいヒーロー映画でもあってとても楽しかったです。ワトニーの偉いところは「孤独」な状況を楽しめるところだと思うんですよね。火星だし、宇宙飛行士だし、舞台建てはすごく大きなものだけど、このワトニーの姿勢はすごく普遍的に大事なことだし、見習わなければならないところだと思うんですよね。史上最強のK.O.K.O.Uマーク・ワトニーに脱帽です。