パディントン
鑑賞日: 2016年1月30日
映画館: TOHOシネマズ日本橋
好き度: ★★★★☆ 4.5/5.0点
まさかの大傑作!なめててすみませんでした!
画面の作り込み、美術、音楽、キャラクター造形、物語の展開、オマージュ、メッセージ、すべてがハイクオリティで超素晴らしかった!大好き!最高!
正直ナメてたよパディントン…
パディントンの知識はほぼゼロで見たけど、とにかくパディントンが超カワイイ。毛並みの表現の凄さにはビックリしたし、毛並み表現と水の表現が融合したお風呂での水しぶきシーンには度肝を抜かれましたね。どうやって撮ってるんだろ…。
想像以上のスラップスティックコメディ感とパディントンの実に真面目で切実な性格のギャップがとても良かったです。カルチャーギャップコメディとしてもすごく良かったし、毒っ気もしっかりあって、細かいところもすごくおもしろかったな~。なにより、カルチャーギャップコメディとして最高のラストを迎える素晴らしいメッセージにも感動しました。
パディントンが水にぬれる表現はぜんぶ素晴らしいな~
パディントンが来ることによって家族がみんな少しずつ成長していく過程がとても微笑ましかった。パディントンが成長してるように見えるけど、むしろ家族の方が成長している感じがとても良くて、クマだけど機能はメリーポピンズ的だなぁとも思った。
そして、映画全体のデザインがとても良かった。音楽の使い方と、美術の可愛らしさがいつまでも見てたいくらい心地よかった。家の様子を一気に見せるあの見せ方はゴダール的、今でいうとウェス・アンダーソン的なあの感じも映画にピッタリでカワイイ。英国製の可愛いおもちゃ箱の中に入ったような高揚感があった。ベン・ウィショーの吹き替えも良かったな~
ラストのメッセージはまさに「今」だからこそ見るべきだなってところに落ち着くんですよね。日本は公開が遅れたけど、このメッセージのタイムリー感。みんながパディントンを見ればちょっとは世界は平和になるのではと思うくらい、素晴らしいところに帰着するので、小さい子供達はもちろんみんなに見て欲しいし、クラシック化する強度すら感じましたよマジで。非の打ち所がない素晴らしい映画だったと思う。1月はけっこう映画を観ましたがこれがベストでした!
あと、ニコマン姐さんはここ最近でも特に素晴らしく、とても魅力的。元夫のトム・クルーズのオマージュを受け入れる器の大きさにもグッときました。僕もはく製にされたいです!