※ネタバレあります
ピンクとグレー
鑑賞日: 2016年1月16日
映画館: TOHOシネマズ新宿
好き度: ★★☆☆☆ 2.5/5.0点
モノクロにすれば、描き分けたことになるのか
俺たちのシゲこと加藤シゲアキ原作の「ピンクとグレー」観てきました。後半に浮き彫りになるテーマ性とラストシーンの切れ味、あと仕掛けは最高。ただ、ほんと映画のテーマとは違う意味でこの映画「しょーもな」と思っちゃいました。
前半のダサい演出の数々でイライラしたけど、宣伝文句のどんでん返しで納得しました。ただ、それから映画の肝となる後半部分にこそ問題があるように感じたのです。。
前半と後半で役者の演じ分けは素晴らしいとは思うんだけど、演出の根本が変わってないのが残念。実は映画でした(しかもダメな)っていう仕掛けなら後半は純映画的な前半とは違う人間の描き方を演出するべきだと思うんだけど、後半の方がむしろなかなかキツく、過剰演技の数々、大仰なセリフなどなどですごくイライラさせられました。
夏帆ちゃん…この後激変!
夏帆の豹変っぷりは素晴らしくてご馳走様でしたの一言なんだけど、あの過剰さがすごくノイズになったんですよね。まぁ夏帆だけじゃないけど。演技を変えるのではなく演出を変えてこそのあの仕掛けだと思うんだけど…色調変えて満足してるだけで根本はなにも描き分けが出来てない。
ただ、現役ジャニーズアイドルを謎の摩訶不思議なおっパブにぶち込んでセックスさせた行定さんの勇気は買いたいし、ラストに浮き上がるテーマ性は大好きな結論に落ち着くだけになんか惜しいなぁと思ったのでした。
そして、俺たちの小林涼子ちゃんは今回も最高だった!!むしろそっちの方が魅力的なお話になりそうだし掘り下げがいもありそう。まぁそっちを掘り下げると、ラストのあのテーマは浮き上がらないからあれだけど。とにかくなにを言いたいかというと小林涼子は最高ということです。こちらからは以上です。