【映画】「I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。


I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE (2D・吹替)
鑑賞日: 2016年1月2日
映画館: TOHOシネマズ渋谷

 

 

 


好き度: ★★★☆☆ 3.5/5.0点



「世界中がぼくにいじわるしてるみたいだ」



映画スヌーピー、全く観る気なかったんですが映画秘宝の後ろの方でてらさわホークさんが絶賛してたので、観てきました。スヌーピーはキャラクターとしては知ってるけど原作もその他アニメーションも未見ではじめてスヌーピー作品に触れましたよ~。

映画は想像以上にすごく楽しめました!(´∀`)

スヌーピーって全然知らなかったんですけど、主人公はスヌーピーじゃなくチャーリー・ブラウンっていう少年なんですね(まじでそんくらいの知識)!映画サイト、リアルサウンドでのタナソーさんのこのコラムがスヌーピーを知るのにすごく勉強になりました。

僕は終始チャーリー・ブラウンにとてつもなく感情移入して観てましたね~。チャーリー・ブラウンは、度の超えたシニカルさで「持たざるもの感」を体現してるわけだけど、とにかくなにもかもうまくいかないチャーリーを見ながら、「そんなときもあるよ」と慰めてあげたくなる気持ちが湧き上がってきて、とてもウルっときました。チャーリー・ブラウンのセリフで「世界中がぼくにいじわるしてるみたいだ」っていうセリフがあるけど、ほんとそういうときってあるよね。「出来ない自分」「もってない自分」に優しい気持ちでよりそってあげたくなる、シニカルだけどとても優しい映画だと思いました。こういう人生賛歌があってもいいと思う。あまりのシニカルさで嫌な気持ちになるギリギリのところでちゃんと笑いに昇華する優しさも良かったです。


割りとしっかり飼い犬なんですねスヌーピーって

 

 

 

 


チャーリーだけでなくスヌーピーも魅力的でした。スヌーピーはチャーリーと違って「もってるヤツ」だし「出来るヤツ」なんだけど、自分が犬であるということの悲哀があって、、でもそれを妄想というかイマジネーションで自分が犬であるという現実と戦っていく描写にグッときました。ただチャーリーのお話部分はすごくおもしろい分、あいだあいだに挟み込まれるスヌーピーのイマジネーション部分がやや退屈で、ところどころお話が停滞しちゃう印象がありました。


スヌーピーパートは正直あんまりおもしろくなかった。

 

 


 


あと、ラストのチャーリーが救われるシーンもなくてもいいんじゃないかと思うくらい。さずにこれは意地悪かな(笑)それくらいチャーリーに自分の負の部分重ね合わせて観てました。なめてたけど、とてもいい映画でしたよ。とにかくチャーリー・ブラウンが大好きになりました。