※ネタバレしてます。まだこの映画を観てない人は読まない方がいいです。
スターウォーズ フォースの覚醒
鑑賞日: 1回目 2015年12月18日(金)
2回目 2015年12月19日(土)
映画館: 1回目 109シネマズ二子玉川
2回目 TOHOシネマズ日本橋
好き度: ★★★★☆ 5.0/5.0点
まぎれもなく「スターウォーズ」
僕は平成生まれのファントムメナス世代。まだよちよち歩きのころから熱狂的なスターウォーズオタクの父親にひたすらスターウォーズの旧三部作を見せられて育ち、父親の洗脳のかいあって僕はまんまとスターウォーズが大好きになりました。感じが読めない時期から、旧三部作のリバイバルに映画館に連れていかれ、そして1999年、小学1年生のときに初めて映画館で観た新作映画がスターウォーズ エピソード1 ファントムメナスです。ここで映画館で映画を観ること自体の興奮を初めて味わいました。ファントムメナスがダメな映画なのは認めます。しかし、僕の映画の初体験なのでやはりdisられるとイラッとするほどには愛着のある作品です(笑)みなさん、ファントムメナスはそっとしといてあげてください(笑)
というわけで、まずは記録として僕のチケット争奪ドキュメントですw やはり待ちに待ったスターウォーズ新作は初日にIMAXで観たいと思っていましたが倍率高すぎてどうせ無理だろうとハナから諦めていた僕。倍率が低そうな近場のTOHOの2Dに狙いを定めることにしました。
0時になり映画館のサイトを開くと皆さんご存知の通りもちろんサーバーダウン。その間にあれよあれよと席はうまり、僕もライムスター宇多丸さんがラジオで言っていたのと同じく焦って、とりあえず2日目のメモリアルパンフ付きの2Dをなぜか先にとるという謎の行為をやって、「とりあえず観れる!」とちょっと安心したものの、しばらくして「やっぱり初日初回に観たい!」とすぐに思い直し、どこか空いてないものかなぁと映画館のサイトをグルグルしていました。
そして1時間くらいかかったでしょうか?ダウンしていた「俺たちのバルト9」のサイトが復旧!、だいぶ席も空いていたので「初日初回の2Dが観れるぞ!」と席を取ろうとしたのですが、同時に開いていたツイッターを見ているとIMAXを見るために待機していた映画ファンのみなさんがこぞってIMAXを取れていないことが判明。そこで、ツイッターで「109シネマ」や「IMAX」で検索をかけて情報を集めたところ、どうやら「IMAXのチケット取れた!」とか「109シネマのサイトに繋がった!」とつぶやいてる人が誰1人いない!
これは、誰もIMAXのチケットが取れてないのでは?みんながチケットにたどり着く前にサイトがダウンしたのでは?と思い、サイト復旧まで粘ればIMAXのチケットを取れるかもしれない!と考え、初日初回のバルト9のチケットは取らないと決め、映画館で見逃していたリーアムニーソン主演「誘拐の掟」を観ながらひたすら109シネマのサイトで更新ボタンを押し続ける作業を行いました。(誘拐の掟、最高でした)
3時になると109シネマのサイトがメンテナンスに入ったためとりあえず更新ボタンを押し続ける作業は終了。サイトのメンテナンスが終わる朝6時まで仮眠をとりました。
すぐに109シネマのサイトにアクセスすると、なんと!!座席指定の画面に繋がった!!うれしい!!自分と友達の分と席をクリックし支払い画面に進んだその時!!サイトがダウン!!!
これほどまで虚しい気持ちになったことはそうないぞ…と思いながらも諦めずサイトにアクセスするも、サーバーがダウンした様子でぜんぜんつながりません。あと一歩だったのに!
もうダメだ!ネットなどあてにならん!これは直接窓口で買うしかない!デジタルはダメだ!アナログだアナログ!そこですぐに、1番近い109シネマがある二子玉川に向かいました。
オープン1時間半前くらいに劇場につくと5、6人ほど並んでいる人たちがいました。やはり全員109シネマのサイトを諦めず開いていましたがもちろん繋がらない様子。そこから1時間半やはりひたすらスマホで109シネマのサイトの更新ボタンを押し続けながら待っていたのですがやはり繋がりません。
ツイッターを見てもやはり誰も未だにIMAXのチケットを取れていない様子だったので、これは行けるかもしれない!!いや、行かせてくれ!!そう願い続けました。
オープン数十分前くらいになりふと後ろを見ると、やはり皆考えることは同じとばかりに列が数十人に増えていました。
僕の父親が大学時代、「スターウォーズエピソード4を初日に新宿の映画館にならんでチケットを取り、朝から晩まで1日中映画館で見てたんだよ~」という話をしながら、小さい頃スターウォーズのビデオを一緒に観てたなぁなんてことを思い出したりもしました。まさかこの時代にチケットを取るために映画館に並ぶとは。。
そして劇場オープン。すぐに券売機のところに行き初日の初回のIMAXのボタンを押す。「たのむ!実は全部埋まってました~みたいなのだけはやめてくれ!」そう思いながら座席を見ると、なんと、ぜんぜん埋まってない!パッと見たところ数席しか埋まっておらず9割9分が空席という状態!やはり誰もIMAXのチケットを購入するところにすらたどり着けていなかった!そしてめでたく、初日の初回のIMAX、しかもど真ん中のチケットを取ることができたのです!!
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てなわけで、フォースの覚醒。僕は最高でした!!
リアルタイムで映画館で映画を観ることの意味がここまでつまった映画ってそうないじゃないですか?スターウォーズという大きすぎる物件の新作をほぼ全員が納得する形に仕上げたJJには感謝しかありません。まぎれもなく「スターウォーズ」だったのですから。
この映画、ほぼ4.5.6.のモザイクアートのような映画というか、旧三部作の良いところおいしいところ、つまりみんなが好きなスターウォーズを詰め込みまくった映画だと思うんですよね。ほぼお話自体は4.5を足したようなつくりで、ベースはかなり4を踏襲したつくり、というよりほぼリメイクのようなお話でした。でも、ただのリメイクではなく、まぎれもなく「今でしか描けないスターウォーズ」にしっかりなっていたのが素晴らしいと思います。ここまでやってくれたんだから、多少ゆるいところがあっても貶せないよ!(笑)
まずルーカスフィルムのロゴが出た時点で映画館は拍手の嵐に。そしてあのスターウォーズのロゴがドーンと出てまた拍手。ハンソロとチューイが出てきて拍手、ファルコンが出てきて拍手、レイアが出てきて拍手、そしてラストあの人が出てきて拍手、エンドロールで拍手。こんな多幸感にあふれる映画館も久々でした…。
We are HOME!!!
予告で気になっていたカイロ・レン、レイ、フィン、ポーの4人ですがやはりこの4人が物語の中心。今後もこの4人が核になりそうですね。
カイロ・レンはハンソロとレイアの息子でした。ルークが育てていたみたいですが、ベイダーを追いかけるあまり暗黒面に落ちたようです。レイはまだいろいろ不明ですがかなり強いフォースを持ったジェダイ。彼女も幼いころにジェダイの教育を受けてたみたいですが何らかの理由でマスターと引き離されひとりでジャクーで暮していました。フィンは元トルーパー。幼いころに帝国軍に連れていかれ帝国軍に入ったのですが、初のミッションであまりの残酷な現実に帝国軍を逃げ出しポーやレイと出会いレジスタンスに。ポーはレジスタンスの一流パイロットでした。彼の相棒がBB-8で、ポーにかなりなついておりめちゃくちゃ可愛いです。
今作最大のスターBB-8。今後もキャラクター商戦を席巻しそう。。
みんなしっかりキャラクターがたってましたが、なにより主人公レイがほんとうに素晴らしかった。凛としたたたずまいと力強さ、泥臭さ、不憫さ、そして時折見せる無邪気な笑顔にやられっぱなし。最高のヒロインだ!
主人公レイ。最高!
レイに関してはまだいろいろ謎が多いですね。とにかくジェダイであることはわかりまして、これはアガるポイントでした。ただ、フォースが覚醒する瞬間にもうワンロジックほしかった感は少なからずあります。そして覚醒してからがあまりにも強すぎて笑いました。ずーっと修行していたカイロレンを幼少のときにちょっと修行してたレイが、あんだけ強かったカイロレンが、足をけがしてるからとはいえあんなにボコボコにできるもんかなぁ~なんて思わなくもないですが、まだまだこれからその辺は掘られていくのでしょうね。とにかくとてつもないポテンシャルの持ち主であることは間違いなさそうです。。
カイロ・レンさんはソロとレイアの息子でした!
カイロ・レンはダース・ベイダーにあこがれる青年。そしてソロとレイアの息子でルークのもとで修行していたところにスノーク(アンディ・サーキス)に暗黒面に誘われてファーストオーダー入りしたというキャラクターな模様。今回の一番の事件はこのカイロ・レンとハン・ソロの父と息子が対面するシーンでしょう。もろに「帝国の逆襲」な構図感のロケーションで会話する2人。そして、まさかの……。ここに関しては劇場から軽く悲鳴があがりました。ものすごく悲しいですが、製作側の覚悟も感じるこの橋のシーンでした。それまではオマージュだらけで楽しかったフォースの覚醒でしたがこのシーンで「新しい物語がはじまる。いや、はじまってしまった」と背筋が伸びました。あとここのチューバッカがほんと泣かせるんですよね。今後のチューイの活躍には期待してます。そしてレイアも良かった…。レイアとソロのやり取りが2、3箇所あるんだけど、どれもが涙腺にくるものばかりで…。泣けて泣けて仕方がなかったです。。
十字ライトセーバー、カッコ良かったよ!
砂漠の星ジャクーで出会ったフィンとレイ、BB-8は宇宙でソロ、チューイと出会い、カンティーナ酒場オマージュ溢れるマズ・カナタの元へ向かうわけですが、このマズ・カナタが素晴らしかったですね。ルピタ・ニョンゴが演じてます。ここで感心したのはフォースをマズ・カナタが説明する場面。ここは泣いてしまいましたよ。確かにフォースは存在するという。この僕らが信じる世界を肯定してくれる言葉には、グッときました。そこでルークのライトセーバー(元はアナキンのもの)がありまして、なぜマズ・カナタのもとにあったのかはまだ謎のまま。レイがライトセーバー触れた瞬間一気にヴィジョンが広がって過去にフラッシュバックする映像は今後に必要になってくるであろう重要なヴィジョンがたくさんありました。次回作はジェダイもシスも修行と過去の話になりそうな気がしますな。
ポー・ダメロン、イケメン!
クライマックスはデススター的なスターキラーとやらを攻略する4と6的な展開に。中ではソロとチューイ、フィンがさらわれたレイを救出しつつスターキラーのシールドを破壊する、シールド破壊されたらポーダメロンたちがスターキラーを破壊するというもの。ここのスターキラーの攻略が意外にあっさりしてるというかちょっとさすがに予定調和すぎるのが少しマイナスかなぁと思います。でもここは歌舞伎的にお約束をやってくれたことに感謝すべきかなぁ。
伝承されました!見事に!
最後の最後で消えたルークの元へ向かうレイ一行。あそこの星はなんというかすごくカンフー映画的というかもろにザ修行場的なヴィジュアルでちょっと笑いました。最後はルークのライトセーバーをレイが差し出すところでいつも通りのエンディングで終了。会場は大拍手でした。
ちょっと強引な展開やあまりにオマージュを捧げすぎなのでは?というきらいはありますが、僕は正直今回のエピソード7でこれ以上の正解はちょっと考えられないくらいです。大満足です!リスペクトと再生を見事に成し遂げ、しっかりと伝承した今作。文句もあるけど、文句なし!!
次はあと1年半くらいですかね?とにかく楽しみでなりません。とりあえずはJJに感謝です。ありがとう!