エベレスト3D
鑑賞日: 2015年11月6日
映画館: TOHOシネマズ新宿
好き度: ★★★☆☆ 3.0/5.0点
なるべくしてなった遭難劇
エベレスト3D、予告で観て楽しみにしてたので観てきましたよ。感想としては、ちょっと期待以下で少し残念だったなぁという感じでしょうか…。
とにかく寒そうだったなぁ~
映像はたしかに凄くて、僕らでは絶対に見れないような映像を見せてくれるのはとてもよかったですよ。少なくともちゃんとカメラ持って、機材持って山のぼって演技して…っていう手間と労力を考えると偉い!としか言いようがないですよね。あと、とにかくめちゃくちゃ寒そうで見てるこっちまで凍えてきそうなリアルさがありました。久々に温度が伝わってきた映画だったというか、この映画で最も怖かったのは「寒さ」でしたね。超怖かったです。
ジェイク・ギレンホールも出てましたよ~。
でも、よかったのはそれくらいで、全体的には特に見所のない映画だったように感じたんですよね。とにかくドラマ部分が残念。この壮大な120分もすべて自業自得に見えちゃってるのがなんとも…な感じでした。ルールを破ってムリして登って、案の定遭難して、、という…「そりゃそうなるでしょ。自分で言ってたじゃん。」としか思えなく見えちゃうなぁと思いました。それまでのキャラクターの描きこみが散漫で、かつ薄いためムリして登るキャラクターへの感情移入もできず。。
そして、主人公のわざわざルールを犯して付き合ってあげるメンタリティも理解できなかったです。言ってることとやってることが違うし、そもそもプロとして失格というか、そこを行かせないのがお前の仕事だろうが!と思う他ないため当然感情移入もできなかったです~。結局ただの判断ミスに付き合わされた感が残念というか…。なるべくしてなった結果だから展開として意外性もなかったです。
「はじまりのうた」以来大好きになっちゃったキーラ姐さんも出ております。
後半の展開ももうひと盛り上がりほしかったなぁ。まったくサスペンスフルな展開がなく起伏なく終わった印象。見せ場がなかった。まぁでも王者エベレストの前では小さな救いとか、ドラマティックな展開なんかねぇんだよ!っていうのはたしかに正しいかもしれませんね。でも劇映画として観るにはイマイチ盛り上がりがなく、身体が動かないなら内面的な葛藤だけでもほしかったなぁと思います。
エベレストなんかぜったい登らないぞ!という気持ちにさせてくれたので良かったことは良かったんだけど…ここまでやるならもうちょっと脚本を練ってほしかったかなぁと思ったり思わなかったり。見応えは十分にありましたよ!