というわけで、ためにためてた2か月分の感想、22本分を一気にアップしました。とはいてもフィルマークスで書いた感想の転用ですがね(・∀・)最後の二本は「メイズランナー2」と「プールサイドデイズ」の二本でございます。
メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮
鑑賞日: 2015年11月1日
映画館: TOHOシネマズ六本木
好き度: ★★★☆☆ 3.0/5.0点
まさかの拾い物的おもしろさだった1だけど、2はフレッシュさが足りず1ほどはノレず、な感じだった。
まず敵の描き方が疑問。やってることは間違ってるけど一理ある論理だから、わかりやすーく悪役的な描き方はせず、もうちょっとグレーなバランスにするともっとノレたのかなぁと思う。敵の言ってることは理解できるんだけど、あまりに非人道的すぎるから、後半のヒロインの行動の説得力も弱いし、主人公の葛藤も単純すぎるのが残念。まぁティーン向けエンタメ作品だからこのバランスなのかな。。
あと圧倒的に足りないのは画面のフレッシュさだと思う。でっかい壁に囲まれて、外は罠やモンスターだらけで、頭と身体をフルに使う楽しさがあったが、今回はふつうにゾンビから逃げてるだけで全体的に既視感バリバリでおもしろみがなかった。1の魅力だった寓話性も弱い。
予告でかなりのフックになってた砂漠の迷宮でのサバイバル!っていう触れ込みも、ただ我慢して根性出して歩くだけという工夫のなさも残念だった。
でも、3まで見届けようと思えるものにはなってたので次でどう風呂敷を畳むのか楽しみ。やはり1はアクションとしてキャッチーだったなぁ。ただのゾンビ映画で終わってほしくない。
プールサイド・デイズ
鑑賞日: 2015年11月5日
映画館: DVD
好き度: ★★★★☆ 4.5/5.0点
素晴らしい青春映画だった。 マイベスト青春映画の「アドベンチャーランドへようこそ」に通じるものを感じた。
ビターだけど、美しい希望ある映画にもなっててさすがは「ファミリーツリー」の脚本コンビなだけあるなぁと思った。
序盤、引きこもり気味の主人公が一気にウェーイの中にぶち込まれて居場所ない感とか最高だし、スティーヴ・カレルの明らかに反りの合わない父親感も最高だった。
最悪と思われてた夏休みだったけど、そんな主人公にも忘れることはないであろうかけがえのない美しい「夏」が訪れる過程が素晴らしかった。サム・ロックウェルは本当に素晴らしい。ひと夏青春もののなかでもベスト級の1本になった。
その輝かしさが際立つのも、大人たちの「気まずさ」の描きこみが素晴らしいからだと思う。自分の親が浮かれてるのを見ることほど気まずいことはない。しかも大人たちがここぞとばかりに全員ウェーイ感を出してくるあたり、地獄である。そしてあのスティーヴ・カレルの厭な演技である、素晴らしい。
ラストはビターっちゃビターなんだけど、でも確かに主人公にとってはかけがえのない忘れがたいひと夏だったんだなぁと、とても希望のあるラストでもあった。誰と出会うかでここまで人生は変わるんだなぁと、未来に開かれたいい映画だった。