【映画】「心が叫びたがってるんだ。」「くちびるに歌を」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 


心が叫びたがってるんだ。
鑑賞日: 2015年9月26日
映画館: TOHOシネマズ渋谷

 

 

 

 




好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点


とても良かった。このあいだ観た「私たちのハァハァ」もそうだけど、青春の、あの時期の少年少女の『イタさ』としっかり向き合っていてエライし、その『イタさ』がたまらなく愛おしいタイプの映画だった。

物語は「ブレックファストクラブ」がベースにあると思うんだけど、しっかりとタイプの違う生徒たちをそれぞれ描けていて、堂々たる青春群像劇になっていた。

音楽はクラムボンのミトが担当してるだけあってどれも良かったんだけど、この映画の肝となるあれとあれのマッシュアップはとても素晴らしかった。この、生徒たちがサンプリングとマッシュアップで生徒たちなりにミュージカル音楽を構成していく感じが無理がない範囲でリアルで最良の選択だったと思うし、サンプリングやマッシュアップを取り入れるあたりが現代的でとてもよかった。リアリティがあった。

主人公の女の子がラスト手前で逃げ出すシーンのイタさマックスな感じが最高で、自分の弱さをわかりつつもでも向き合えない感じが、イライラしつつも、そんなこともあるよな、あったよなとノスタルジックな気持ちになった。

恋愛描写は確実に物語のプラスになっているタイプの映画だった。とても初々しくて汚れた心が浄化されるかのような気持ちになった。ラストシーンもよかったし。

真面目なチアリーダーの女の子がとても好き。幸せになってほしい。





くちびるに歌を
鑑賞日: 2015年9月26日
映画館: DVD

 

 

 




好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点


三木監督作品はなんとなくのイメージで食わず嫌いしてたけど、これは評判通り素晴らしかった。なめてた!

ほんとなめてて申し訳ないなと思うくらいドラマが描けてて素晴らしかった。「音楽」をテーマとした映画で、しっかりカタルシスを「音楽」に持って行き、かつそれぞれの物語をその「音楽」一点に昇華させる素晴らしい映画だった。

ガッキーは大好きだけど今までクソみてぇな映画でしか見てなかったから良いイメージはなかったんだけど、このガッキーはベストオブガッキーだった。感じ悪カワイイかんじが素晴らしかったし、この教師美しすぎだろ!っていうところまでストーリーテリングとして機能していて主演がガッキーであることにしっかり意味のある映画だった。

映画館で観ればよかったなぁと後悔。