グリーン・インフェルノ
鑑賞日: 2015年9月20日
映画館: 映画秘宝まつり
好き度: ★★★★☆ 4.5/5.0点
映画秘宝まつりにて鑑賞。みんな大好きイーライ・ロスの最新作は「食人族」オマージュということで楽しみにしてたけど、これがやっぱりめちゃくちゃおもしろかった!!
公開前だから軽く感想を書くけど、今までのイーライ・ロス作品で描かれてきた「恐怖」というものは一貫性がすごくあるなぁということがわかったし、今回はその一貫して描いてきた「恐怖」の最終形態的な作品だった。
イーライ・ロス映画は、その土地にはその土地のルールがあって他所から来たやつらの上から目線や舐めた目線がことごとくひっくり返させる。その敷居をまたいだおまえの責任だ!っていう感じというか。自分たちが決め付けているルールや倫理はあくまで僕らのルールや倫理であって、この世の中には僕らのそれらとは全く違うルールで動いてるものが存在するという恐怖。この構図感がすごく今作で極まったなぁという印象。
深刻な血みどろホラーにいくらでもできそうな内容だけど、今作は今までの作品の中でもぶっちぎりでコミカル!描かれる「死」もかなりのスラップスティクコメディで描かれるので、めちゃくちゃ楽しい。でも楽しい食人映画では終わらず、ちゃんとシニカルな風刺にもなっており、作品は「ああ怖かった」では終わらず、さっき書いたイーライ・ロス的な恐怖を主人公が受け止め成長するというところまで連れて行くのが見事だった。
イーライ・ロス映画にしては圧倒的にエロ要素が足りない気がするのがちょっと残念だけど、しっかりと作りこまれた恐怖演出、ゴア描写、キャラクターの描きこみ、そして何より食人族たちの描きこみがとても良くできてて最高だった。
抱腹絶倒な脱出方法や、黒豹の使い方、独特な食人族たち風習の描きこみ、「なんて野蛮なやつらだ!」では終わらないクレバーな視点など、とってもとっても見所の多い作品だった!やっぱり最高だよイーライ・ロス!個人的には「ホステル」越えとはいかないけど、充分に今年ベストテン入り確定の最高の映画だった!
アントマン
鑑賞日: 2015年9月19日
映画館: TOHOシネマズ渋谷