キングスマン
鑑賞日: 2015年9月11日
映画館: TOHOシネマズ新宿
好き度: ★★★★☆ 4.5/5.0点
最高だった。ただでさえ傑作揃いのマシューボーン作品だけど、その中でもトップクラスに好きな映画になった。 ロジャームーア期ボンド映画のようなカラッとしててギミック感にあふれるスパイ映画をベースにマシューボーン色(キックアスの毒っ気とファーストジェネレーションの新人成長譚)が最高のバランスで混ざり合ってて素晴らしかった。
正直中盤は状況説明過多感というか場面転換をパンパンしすぎてもっと掘り下げてほしい新人育成描写が少ないなぁとか、主人公の男の子がなぜこんなに強いのかの説得力がうすいなぁとか思って見てたけど、観終わったあとにはあまり気にならないくらいには終盤の凄まじさに圧倒されて大満足。 マシューボーンはダニエルクレイグ期のボンド映画苦手なんだろうなぁっていうのがわかったり。
あとはなんといっても映画史に残るであろう教会シークエンスの皆殺し大惨劇とか、あそこはあと100回くらい見たい。あれは今まで聞いたヘイルサタンでいちばんのヘイルサタンだった。 ラストの要塞に突っ込んでいくクライマックスはさらに最高。100人くらいの頭が一気に大爆発するシーンはバカバカしくも感動したバイオレンスシーンだった。 脚剣美女も素晴らしかったし、ラストバトルに挟み込まれる世界各国の狂乱シーンも最高に上がった。
そして何と言ってもこの映画に「最高」を与えたくなったのはラストのオチ、ちゃんと美女を助けてセックスで終わるというボンド映画のお約束をやってくれて、ホント素晴らしい。あの美女のケツで終わってもいいくらいだと思う。
当然シリーズ化するべきだと思うし、ボンド映画がハード路線に入っちゃってるぶん、やっぱこういうチャラくてギミック感にあふれた楽しいスパイ映画はあって、然るべきだと思う。 不謹慎で素晴らしかった。不謹慎でおもしろくてカッコいいんだから文句ない。サントラほしい。 唯一足りないのはボンド映画ばりのオープニングタイトルだと、思う。次回に期待。 こんなボンクラだけどカッコよく、シニカルだけどコミカルでクールなスパイ映画を撮って、実生活では奥さんがクラウディア・シファーとか、ほんとマシュー・ボーンはすごいなぁ。
カリフォルニア・ダウン
鑑賞日: 2015年9月14日
映画館: TOHOシネマズ六本木
好き度: ★★★☆☆ 3.5/5.0点
ロック様×ディザスターということで見ないわけにはいかない作品だったわけだけど、おもしろかった。 ディザスター描写はここ数年ではトップクラスのディザスターだったし、度を越したビル崩壊描写や津波シーンは、不謹慎承知で言うけどとてもおもしろかったし、よくできてた。
ロック様に関しては陸海空のロック様が堪能できてとてもよかった。凄腕っぽいけど、そこそこミスる感じのバランスは正直完全無敵のロック様が見たかったところもあるので、アレなところもあったけど、地に足ついた感じはよかった。上半身裸シーンがないのはちょっとマイナスかな。 あと、ロック様の娘がとてもエロくて最高だった。事態がだんだん進んでいくにつれて、ヒロインをどんどん薄着にしていくというお約束をちゃんとやっててえらい。ロック様の娘だけあってサバイバル術をいろいろと教え込まれてる感じが微笑ましかった。
ただ、どうしても1家族にフォーカス当てすぎ感は気になった。ロック様の家族たちがひとりひとり助かっていく一方、後ろではバンバン大人数の人が死んでいってるのが、どうしても作品と切り離して割り切れなかったのはまだまだ3.11の影響が、フィクションとはわかっていてかつ大好きなジャンル映画とわかっていても、やっぱり気になるところだった。家族を救ってオールオッケーから、もう一歩先に進んで欲しかったなぁと思ったり。。 ただ、冷静に考えて、ロック様をもってしても家族を救うので精一杯なほど度を越したディザスターだったし、まぁしょうがないのかなぁ。