【映画】「インサイドヘッド」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 


インサイドヘッド
鑑賞日: 2015年8月8日(土),8月15日(土)
映画館: TOHOシネマズ六本木,TOHOシネマズ渋谷

 

 

 

 




好き度: ★★★★☆ 4.5/5.0点


まさに、『Bitter,Sweet & Beautiful』


ピクサー作品では、「ウォーリー」、「トイストーリー3」に並ぶくらいのホントに恐ろしいほど良くできた映画だと思いました。正直ここまでグッとくるとは思ってなかったです。

負の感情と思っていたカナシミ、このカナシミを肯定することで人って成長していくんだな、というこの圧倒的肯定感にやられました。僕の大好きなライムスターのNEWアルバム「Bitter,Sweet & Beautiful」、またはモーニング娘。の名曲「I WISH」、もっと言えばオザケン楽曲に通ずる達観した肯定感を見せつけられました。ヨロコビ、カナシミ、その他の感情、一見マイナスに見える感情の島々、それらを含めて、だからこそ人生は素晴らしいし美しいじゃん!という姿勢にとてつもなく勇気付けられたというか(自分が凹んでいるタイミングで観たというのもあるけど)。


「全肯定感」の名曲



ポジティブ至上主義のアンチテーゼにもなってて、まさにライムスター宇多丸さんのリリック「正しさだけじゃ生きてけない」ばりに、一般的な「正しい」だけが人間じゃないじゃん、「正しくなさ」をも含むのが人間じゃんっていうこの肯定感はほんとライムスター作品に通じるものがあるなぁとつくづく。。

名盤です!ぜったい聴けよな!

 

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カナシミを肯定するということ。

 

 

 

 

 

 

 

 


あともうひとつなんといっても、イマジナリーフレンドの扱いには涙を禁じ得なかったです。イマジナリーフレンドは子供の成長過程で自然に消滅していくものであると頭ではわかっていても、いざこうやって見せられるととてつもなく切ないものがありました。しかも彼は最後までライリーに思い出してもらえてないというのが余計に切ない。イマジナリーフレンドとして、もう忘れられているけどでも彼女の成長を願っている彼の姿勢にグッときたし、幼少期の忘れかけている様々な人々のおかげで今自分は生きてるんだというもっと大きなスケールのもののメタファーにも感じられて、しかも脳内ならではのイマジナリーフレンドにその役を担わせてるあたりピクサー恐るべしと久々に思わされました。

余談ですが今回の短編は久々にグッときませんでしたw ウワサの最初のドリカムにはもっとグッとこなかったです。あの曲に乗せて流れるスライドショーは今年いちばん無の感情になった瞬間であった。歌ものが2つ続いたこともあって、明らかにドリカムスライドショーは作品の邪魔をしてると思います。DA・RE・TO・KU!!!!!


おわり