アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン
鑑賞日: 2015年7月8日(水)
映画館: TOHOシネマズ新宿
好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点
壮大な尻拭い!でも、最高!
楽しかった!とにかく今回はキメの画のつるべ打ちで、まず観ていて飽きなかった。 キャラクターも前回のアベンジャーズから、アイアンマン3、ソー2、キャップ2などがあったことで感情移入の度合いがより深まってるし、キャラクターも魅力的だった。 お話自体は3歩進んで2歩下がる的な、言っちゃえば壮大な尻拭いであり、壮大な痴話喧嘩だった。物語自体にはそれほど進展はないものの、それぞれのキャラクターの内面のほうこそをしっかり描くことこそがテーマだったのかなぁと思う映画だった。 それにしても、ジョスウェドンには頭が下がる。新キャラをだして、これまでのお話をまとめつつ、シヴィルウォーにつなげる余白を作り、ちゃんと物語としておもしろく、そしてヒーロー映画として成立させるという、いったいどんな大変な数式なんだって感じだけど、ほんとに今回もうまくまとめたと思う。特に、アクションの見せ方は前作よりもかなり魅力的だったし、あの圧倒的なアバンタイトルの「祭り感」ですでに親指がたった。 今回は個人的にはエリザベス・オルセンが最高だった。エリザベス・オルセンを見る映画であったといっても過言ではない。特にホークアイとのやりとり、「君はアベンジャーズだ」って言われ扉から出てくるところのケレン味たるや…予告で見てたもののすげぇ泣けた。 あとアーロンテイラージョンソンくんのラストもエモいし、それまでのホークアイとの細かいやりとりが伏線にもなってて、なんてうまいんだ…と泣いた。 あとホークアイの「俺なんて弓だぜ」っていう自虐には違う意味で泣けた。笑 今回はみんな無能な感じというか、アベンジャーズもウルトロンもそこそこポンコツなのがおもしろかった。アベンジャーズには頭のいい計画通りにことを運べる軍師がいたほうがいいですな。堀内監督時代の巨人みたいだった。 というわけで、アベンジャーズ楽しかった。次はシヴィルウォーに繋がるのかな?楽しみです。頑張れルッソ兄弟!
バケモノの子
鑑賞日: 2015年7月13日(月)
映画館: TOHOシネマズ新宿
好き度: ★★★☆☆ 3.0/5.0点
細田さん…今回は乗れませんでした!!
期待してたけど細田守作品の中ではいちばん「ん?」というところが多かった。脚本の穴が目について気になるところが多かった。でも、しっかり楽しいエンタメ作品に仕上がっているのはさすが細田守作品。全体的には楽しめた。 キャラクターデザインやバケモノの世界の作り込みはとても楽しかった。異世界がうわーっとひろがる序盤は千と千尋やヘルボーイゴールデンアーミーみたいな楽しさ、わくわくがあったし、物語もベストキッド風の擬似親子ものとくるとぐっとこざるを得ない。 しかし、ここらか惜しかったなぁと感じるところをあげていくとベストキッドでいうミヤギ役である熊徹の描きこみの足りなさが残念だった。なぜ、うさぎの師匠が熊徹にこだわるのか、なぜ熊徹なのかという説得力が弱かったように感じた。ただ強い以外の説得力やバックグラウンドをもっと描きこんでいればベストキッドのミヤギ同様もっともっと魅力的なキャラクターになるしラストの展開ももっとグッときたんじゃないかなぁと思う。 最終的に子供が成長すること一般の寓話に落とし込んだのは良かったんだけど、だったら最後のラスボスくんにも愛ある成長が欲しかったなぁと思う。倒して、目覚めて、だけではない展開がもうひとつ欲しかった。 あと、白鯨を大々的に引用していてよかったです。白鯨を読む中高生は増えそうだなぁと思う。ただ、白鯨のエイハブとモヴィディックのあの関係性をもっとラストの展開に活かせてくれればよりよかったかもしんないなぁとと思う。もっと魅力的なモヴィディックに描いて欲しかったというのが本音。 楓ちゃんは可愛かったけど、ラストのとってつけたような良きことげなセリフを叫ぶような展開とかは萎えた。 全体的に説明台詞が過多で、あのおおかみこどもの絵でみせる品の良さはどこへやら…と思わなくもなかったのでした。。
おわり