【映画】「バードマンあるいは~」「ソロモンの偽証 後篇裁判」「マジックインムーンライト」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 


久々の更新。ぜんぜん映画が見れないし、ブログも書けない!てなわけでとりあえずまずは4月に観たものを消化しなければ!ってことで3本一気にメモメモ。




バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
鑑賞日: 2015年4月10日(金)
映画館: 渋谷シネマライズ

 

 

 

 


 

 

 

 





好き度: ★★★☆☆ 3.5/5.0点



はじめは大好きなブロックバスター映画やヒーロー映画を馬鹿にされてるみたいで好きじゃなかったけど、でもよくよく考えるとやっぱあのラストシーンはこっち側の希望というか快感も肯定してくれているみたいな気がしてきて今はそんなに嫌いじゃない。でも、ラストは主人公は死んでて、あのラストシーンですら妄想と考えるとちょっと切ない。 撮影は文句無しで凄かったけど、全編すごすぎで抑揚がなかったのと、情報量が多すぎて脳が追いつかなかった。ちょっと中盤眠くなった。拾えてないセリフや字幕が追いついてないセリフもありそうなので、吹き替えでもう一回見たいなぁと思った。それにしてもルベツキはすごい。 アントニオ・サンチェスの音楽もものすごく気持ちがよかったし、撮影のリズムと音楽のリズムの混ざり方が絶妙でよかった。 全てを見せる、見せることでリアリズムを追求する舞台と、見せないけど観客に何が起こっているのか想像させる映画ならではのラストシーンが対になっていておもしろかった。





ソロモンの偽証 後篇・裁判
鑑賞日: 2015年4月29日(水)
映画館: ユナイテッドシネマ豊洲

 

 





好き度: ★★★☆☆ 3.5/5.0点




前篇ほどの爆発力はないものの、今回もまっとうな青春映画になっていて言いたいこともあるけど、全体的に好きな映画になった。 荒唐無稽は学校裁判という設定がちゃんと成り立っていくのがおもしろい。けっこうバッサリと余白を削ってるように見えて、展開的にご都合主義に見えなくはないけど、そこは子供たちの必死な演技と、それを信じる演出面でカバーされてた印象。 ただ、この映画、尺の割にすごい駆け足だったのが気になった。あと視点がバラバラと散らばっていくのでどうしても各エピソードが希薄に感じるところもあった。 あと、現代パートはぜったいいらなかったと思う。なんの役割も果たしてない上に、過去パートで起こるドラマティックな展開を軽々しい善きことげなセリフと涙でうまいことまとめよう感が、取ってつけた感ビンビンで激萎えした。 ただ、学校裁判という大人びたことをしようと頑張る子供たちはすごく大人に見えるけど、それぞれを突き動かす理由や心理がとても地に足付いた中二感でこれは前作同様好印象だった。頭よさそうに見えるやつほどより中二病感びんびんでとてもよかった。 柏木君に関してはもうちょっとなにか救いがほしかった気がする。 全体的に画の説得力がハンパなかったのでぜんぜん飽きなかった。撮影がとてもカッコ良かった。



マジック・イン・ムーンライト
鑑賞日: 2015年5月28日(火)
映画館: 新宿ピカデリー

 

 





好き度: ★★★☆☆ 3.5/5.0点



75点中、70点的な安心感のあるウディアレン節でとても良かったし、なによりエマ・ストーンのアイドル映画として超優秀だった。エマ・ストーンと南仏で一本映画撮っちゃおう!という企画がまず素晴らしい。 お話の作りはゆるいし、すごくあっさりしてるけど、なんか許せる世界観だった。 ラストシーンはファンタジーに諦めをもった2人が、でも、生きてると嘘みたいなファンタジーみたいなことって起こるよね?っていうもう1回転ほしかったけど、あのシンプルなラストもすきっちゃすき。 赤いセーラーにベレー帽のエマ・ストーンが最高だった。今年の最優秀エマ・ストーン賞候補作である。




てなわけで、こんな感じで!映画が見れない!悔しい!


おわり。