LUCY ルーシー
9月7日(日) 16:25~ シネマサンシャイン下関
好き度: ★★☆☆☆ 2/5点
地球の歴史がつまったUSBメモリは何GBなのだろう…
リュック・ベッソン監督最新作、スカヨハ姐さん主演の『LUCY』観てきましたよ。今回はですね映画館はなんと地元の山口県の下関に新しくできたシネマサンシャイン下関にて観賞!ちょろっと地元に帰省したのでそのタイミングで弟くんと観てきたのです。ほんと山口県、特に下関の方って映画館がなくて映画見るために県越えて福岡の小倉とかまで行ってたんですよ。なのでやっと山口にも文化というものが来たかと、新しくできたシネマサンシャインに行ったわけですが日曜日というのに映画館じたいに人がいない!笑 このままで大丈夫なのだろうか…そんなことを思いながらLUCYを観賞。中は新しいだけあってとてもキレイでした。
というわけでLUCY。僕は、微妙でした…。
人間の脳は本来全体の10%しか使われてないんだけど100%使われたらどうなるかというお話。スカヨハはまぁかるーい普通の姉ちゃんなんですが、ひょんなことから謎のドラッグを体に埋め込まれまして、これを運べと運びやにされちゃうんですね。そのマフィア組織のボスが我らがチェ・ミンシク!んでこれまたひょんなことからお腹のドラッグが袋から漏れだしちゃいましてドラッグが体に侵食して、脳が超活性化。10%しか使われてなかった脳がどんどん覚醒してそのパーセンテージが100に近づいていくのですー。
「え、やばいやばいやばい!!」っていうスカヨハの顔がとてもよかった
とは言いつつも、まず主演のスカーレット・ヨハンソンがどういう人物なのかという描きこみがほとんどないというか、こいつだれ?っていう。このスカヨハが本来どんな人なのかがうやむやだから、脳が覚醒してどんどん変化していくという変化の過程もイマイチなんですよね。だからぶっちゃけスカヨハが演じてるこのキャラクターに魅力がまったく感じられないんですよね。感情移入のスキもないし、気づいたら非人間的なものになるし(しかも割と早い段階で)。
そもそもお前誰なんだよ感。
あとやっぱこのお話、やっぱりいまいち納得できない。脳ミソが100%使えたからってこれはさすがにないだろっていう現象ばかりだし、それにイマイチ納得できるロジックもないし。覚醒50%あたりのVS警察のところの手を挙げただけで全員を眠らせて、銃の弾を排除するというあのシーンからはじまり、その他いろいろ、ビジュアルとしてはおもしろいんですがね。。
こいつの言うことはどうなの?と思うところばかりでした…
あと、ラストあたりもすごいですよね。スカヨハが部屋で大変なことになってる中マフィアと警察が物語上そんなに関係のない打ち合いがはじまったり。まぁそれは置いといて、脳jを100%使えるようになると結果的にもはや身体はいらなくなり、概念化するというか、時間や空間みたいなものを超越する存在になるんですがこの辺は描き方の照らいがない感じはとかったですよ。この辺はこの間観た「her 世界にひとつの彼女」を一番連想しました。しかもherのサマンサはスカヨハが声をやってるわけで。
あと笑ったのは、宇宙から地球、人類の歴史をUSBメモリにして渡すというラストw いったい何GBなんでしょうかw そんな容量のUSBメモリというより、大事なのはそれを処理するコンピュータのほうなんですが…。
最後にチェ・ミンシクはとても画面映えしててさすがとしか言えない存在感でしたな。ハリウッド作品でもっと見たいですな。
さすがの威厳
まぁ、そんな感じで突っ込みながらですがなんだかんだ楽しめたのは、そもそもリュック・ベッソンだし期待してなかったというのもあるとは思ます。まぁ、なんというか詰めの甘さがいつものリュック・ベッソン映画でした。でもなんだかんだでちゃんと90分を切った尺なのはさすがです。テンポよく見れちゃうんですよね。
おわり
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スタッフ
監督
リュック・ベッソン
製作
ビルジニー・ベッソン=シラ
製作総指揮
マーク・シュミューガー
脚本
リュック・ベッソン
撮影
ティエリー・アルボガスト
美術
ユーグ・ティサンディエ
衣装
オリビエ・ベリオ
編集
ジュリアン・レイ
音楽
エリック・セラ
視覚効果
ニコラス・ブルックス
キャスト
スカーレット・ヨハンソン ルーシー
モーガン・フリーマン ノーマン教授
チェ・ミンシク マフィアのボス
アムール・ワケド
ジュリアン・リンド=タット
ピルウ・アスベック
アナリー・ティプトン
作品データ
原題 Lucy
製作年 2014年
製作国 フランス
配給 東宝東和
上映時間 89分
映倫区分 PG12