テロ,ライブ
9月5日(金) 14:10~ ヒューマントラストシネマ渋谷
好き度: ★★★☆☆ 3/5点
素晴らしいスピード感
「テロ,ライブ」、予告がすげぇおもしろそうだったので観てきました。ハ・ジョンウ主演にハズレなしという感じですが、今回も外れなし!とても楽しかったですよ。
不祥事を起こし、テレビ局からラジオ局へ左遷された人気アナウンサーがハ・ジョンウ。ラジオ番組の生放送中、正体不明のリスナーからソウル市内の漢江にかかる麻浦大橋を爆破するという脅迫電話を受ける。いたずらだと思い電話を切ると、予告通りにまじで麻浦大橋が爆発!!
この辺、見せ方がめちゃくちゃうまい
相手が本物のテロリストだと確信し、このスクープがテレビ局復帰へのチャンスになるとにらんだヨンファは、犯人との通話の独占生中継を始めるというのが本作。テロリストと生放送で様々な駆け引きをしたり、国のテロ対策機関も絡んで来たりして、この事件どこに行くのか、犯人はだれなのか、まぁそんなかんじのテロライブなんですが、とにかく映画がリアルタイムでワンシュチュエーションで進んでいくのですげぇスピード感なんですよね~。
とにかくのこ映画の魅力はハ・ジョンウなんですが、とにかくハ・ジョンウ劇場ですよ!この映画でとにかくうなったシーンは、「男が仕事スイッチを入れる瞬間」をとらえてるところなんですよね。「よし、俺やる!」と決めてから、髪を整え、スーツを整え、ネクタイをしめ、メガネかけて、ビシッとスイッチを入れるその瞬間の男のカッコよさ、色気、そしてそれを体現するハ・ジョンウ。「男のカッコイイ瞬間ってこれか!」と男ながらうっとりした瞬間でした。
ビシッッッ!!!
犯人から電話がかかってきて、ラジオ放送からその場でテレビ放送に切り替えてから、物語が走り出してからの疾走感はとても気持ち良かったです。放送局内のゲスな人間関係や、政府機関、警察、いろいろなものが絡み合っていく人間関係もおもしろかったです。キャラクターがみんなたってた。僕がいいなぁと思うのは主人公のハ・ジョンウ含め、善人がゼロというかみんながみんなひとつなにかいや~な部分をもっててなんかゲスイ感じがすげぇよかったです。
超ゲスイこのおっさん。だけどハ・ジョンウもそこそこゲスイってのがいいね
ハ・ジョンウの魅力って「哀しき獣」とか「ベルリンファイル」のときとかも思いましたが、追い込まれたときにする子犬のような顔ですよねなんですよねw これはリーアム・ニーソンにも同じことが言えます。今回はもともと腕利きのキャスターというフリがある分、テンパってオロオロしだすハ・ジョンウがすげぇ魅力的というか、おもしろかったですよね。
ビッシッっとしていた身なりもだんだんと崩れていく。ここも萌えです。
ディザストシーンも見せ方がうまくて放送しているスタジオから一歩も出ないというのが武器にもなってて、爆発シーンとかもいい意味でごまかせてる感じとか、ビルがビルを支えてるあの絵はすごいな!とかいろいろ見せ方のうまさを感じるところばかりでしたよ~。
爆発シーンとかこれならそんなに予算かけずにできそうだし工夫されてる
肝心の犯人の動機とそして計画ですが、ぶっちゃけムリがあるというのはやっぱりそうで、犯人も意外に普通の子だったので、君はどうやってこの量の爆弾を作ったのかな?とか、この量の火薬をどっから手に入れたのかな?とか、警察のトップを殺した耳の爆弾はどうやってつけたのかとか、いろいろとムリはやっぱりありますよね。個人的には放送局内に犯人がいるんだろうなぁと思ってましたが…まぁ違いましたねw
でも、このムリ、ありだな!と思ったのはラストシーンのハ・ジョンウの顔なんですよね。あの状況で自らボタンを押すということの、なんとも不思議なカタルシス。そして何とも言えないハ・ジョンウの顔。これを見て、このムリ、あり!と思っちゃいました。「ハ・ジョンウの映画」としてとても良かったです。
しかし、宙吊りの犯人を撃ち殺すシーンはほんと悲しかったですな(´・ω・`)
スピード感あって飽きないし、ハ・ジョンウの魅力が大爆発なのでぜひぜひ!
おわり
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スタッフ
監督
キム・ビョンウ
脚本
キム・ビョンウ
撮影
ピョン・ボンソン
美術
キム・シヨン
音楽
イ・ジュノ
キャスト
ハ・ジョンウ ユン・ヨンファ
イ・ギョンヨン チャ報道局長
チョン・ヘジン パク・ジョンミン主任
イ・デビッド パク・シヌ
キム・ホンパ ジュ長官
作品データ
原題 The Terror Live
製作年 2013年
製作国 韓国
配給 ミッドシップ
上映時間 98分