「倫理観揺さぶり映画」の新たな1本
父の秘密、タマフルアドバイザーのせのちんさんが今年ベスト!ということで気になっていましたがなかなか行けず…ようやく最終日にユーロスペースに行くことができました。
ドスっときました(´-ω-`)ツラスギル
娘のアレちゃんハメ撮り動画が流出して、そこからアレちゃんが壮絶なイジメにあう。そこで今までダメだった父親が今立ち上がるヽ(`Д´)ノウオー イジメた野郎どもをぶち殺すぞー!! っていうスッキリ映画かと思っていましたが。。当然そんな映画ではなく、超ヘビー。
まず、そのイジメ描写が超キツイ。イジメてるあいつらにマジで殺意が沸くというか、ふつうに逮捕クラスのことが起きまくるんですよね。髪を切られたり、暴行、レイプ、などなど。誕生日ケーキのある展開とか、久しぶりに吐きそうになりました(´・_・`)
そしてそれをアレちゃんは誰にも相談できないし、家では父とふつうにご飯を食べていたり。とにかくすべてがツラすぎて超ヘビー(いじめ展開が始まってから席を立つ人もいました。)
今年130本くらい見てきましたが、今年一番胸糞悪かったです。。
で、当然このいじめてる奴は死ぬべき!RECさん風に言うなら、できるだけ苦しんで死ぬべき!と見てるこっちは当然思うわけですよ。ひたすら、見てる僕らの倫理観を揺さぶってくるというか、試されてるというか。そのへんは「ファニーゲーム」だったり「藁の楯」の宇多丸さん評を思い出したりしました。ここまでやってんだよ?もう殺しちゃっていいでしょ?的な。
そして、ほんとに地獄のような修学旅行の夜の海で姿を消したアレちゃんは、そのまま行方不明になり、死亡認定されるのです。(が、しかし娘は泳ぎが得意で実は生きていてひとりでバスに乗り隠れ家で生きているのですが…)当然みんな娘は死んだと思っています。そして実はいじめられていたという事実を父が知りますが、相手は未成年で法の壁がいろいろとある。そこで父親はイジメのボスであるイケメンクソ野郎を拉致して手足を縛り海に捨てる。そしてそのままエンドクレジットに突入するのです。
このままエンドクレジットへ。
娘が生きてることは父親は知らないわけで、このボートを走らせる父の姿やエンドクレジット中もずっと鳴り続ける、ボートの音と波の音など、とにかく当然スッキリしないまま終わるのです(´・_・`) 「母なる証明」のラストをちょっと思い出したり。。
父と娘、それぞれがお互いの知らない秘密を持っていて、そのすれ違いや、母親が死んだ過去などにより、あくまでうわべ上の微妙な関係だったりするというのをセリフではなく表情や演出で分からせるという超高度なことをやってて、胸糞悪いけど、すげぇ巧い!(´ε`;)
その微妙なすれ違いが、父の拉致殺人という行動まで進めてしまう。というのはわかるし、100%ハッピーエンドなラストとして作ってないですしね、その後、生きてる娘と出会っちゃった時の父親を想像すると…いたたまれない(´・ω・`)
この作り手さんの意図とは真逆かもしれないけど(いや、作り手の掌で踊らされている?)、「やっぱ死ぬべきだよあいつら!ヽ(`Д´)ノ」と個人的には思います。とくにレイプしたクソデブはできるだけ苦しんで死ねヽ(`Д´)ノあいつらは全員拉致して、「ホステル」の殺人風俗にぶち込んでやりたいヽ(`Д´)ノ
と、こんな感じで見てる観客の心(倫理観)を揺さぶってくる映画としてはすごく上手く出来ていると思います。クッソ胸糞悪いけどな!!!ヽ(`Д´)ノ
見終わったあとすっげぇ疲れがきました。
おわり。
ちょっと思い出したのはファニーゲームと母なる証明。
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いじめてたあいつらは全員ぶち込まれるべき!というわけで「ホステル」も貼っておきます。
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