キレイに漂白されすぎてて…
ウォールフラワー、非常に評判が高かったので映画の日にシャンテに行ってまいりました!久々のシャンテで映画の日でしたが、割と空いてましたね。シャンテで両隣空いてた状態で見たのは初めてでした。シャンテってとなりの席との感覚が狭いのが気になっていたのでラッキーでした。
というわけで「ウォールフラワー」、非常に評判が良くて、「大好き!」っていう人が多いので、肩身が狭いですが…僕はのれなかったです(´・ω・`)
ただ言っておきたいのは、決してつまらない映画ではないですし、素敵なシーンもたくさんありました。そしてなにより音楽がすごくよかった。二ヤっとするようなおもしろいシーンもありましたよ!ロッキーホラーショーがガッツリ出てきてテンションもあがりましたしヽ(´▽`)/
ただ、やっぱりですねこの映画すごーく美化されているというか、キレイに漂白されすぎなのでは、とどうしても思ってしまいました。主人公は非常に病んだキャラクターであるのですが、「この美化された学生生活」のなかでは、そうは見えない。おとぎばなしじゃん。ユートピアかよ。
で後半、過去の叔母とのエピソードが判明したり、いろいろあって精神のバランスを崩すのですが、そこの展開もすっげぇ恵まれすぎてる環境にいるから、単に主人公がひたすら甘やかされてるようにしか見えませんでした。(ここは異論は認めますw)
そしてなんといってもラストが一番引っかかったのです。ラストはあの結論でいいの?どうしても引っかかってしまいます。あのラストの結論だと、どうしても主人公はあのまま、甘やかされたまま、一生前進できないのではないのか。と思いました。とても不健全ではないでしょうか。一生あの高校生活に囚われて生きていくのかよ。友達たちは前に進んでいる分そう思っちゃいました。少なくとも良かった過去に振り返るのではなく、主人公の足を前に進めるところで終わってほしかった。
そういうところから、この「美化された高校時代」というノスタルジーに浸りたいという作者陣の「あの時はよかったなあ(´∀`)」というある種病んだ姿勢をすごく感じてしまいました。だからこそツライところは見せたくない、というか自分らが見たくないという逃げの姿勢を感じました。けっきょく、お前らの青春うまくいきまくってたんでしょ?と思ってしまう。だからどこか漂白されたキレイな部分だけ見せられてるように感じます。振り返らずに前に進めよ!ジジくさい。
けっきょく、ピラミッドの上の人たちの悩みだよなぁ。
とか、思っちゃうのは俺だけなようなのでここで終わります。
なんか、すげぇイライラするんだよ!(言っちゃったw)