デパルマ版にとらわれすぎ
キャリー観てきました。僕はデ・パルマ版がだーい好きなのですが、なんと主演がクロエたんと聞いて「そ、それはないだろ~」と思いましたが、でもクロエたんは好きなのでそれなりに楽しみにしておりましたが。。
やっぱクロエたんは、かわいいし、ガタイがいいし、キャリーとは真逆の人だよね…。という結論になりました。ブスで地味だけど、メイクしてドレスアップしたら実は美女でしたという流れにまったく説得力ないですよね。笑 だってふつうに超かわいいんだもん(´<_` ) どっちかというといじめる側の方の人だよね~。
がんばってブスを演じようとするクロエたんに逆に萌えてしまうという。。
この映画がいちばん残念だったのは、結局デ・パルマ版の焼き直しにしかなってないところですね~。まずオープニング、ジュリアン・ムーアが自力で自宅出産してるシーンから始まりますが、ここはすごくその後を期待されるシーンでワクワクしました。ですが、その後はデパルマ版をポップに現代版にアップデートはしてはいますが、独自の色が見えなかったのが残念でした。リメイクするからには、もっと独自の色をだしてほしかったなぁ。
正直、どの方向においてもデパルマ版に劣っていると思うのですが。唯一良かったのが、ジュリアンムーア!最高にハマっていたと思います。どうかしてる感はデパルマ版よりもよかったです。と言いたいですが、もうちょっとこの母親のまわりとの対比みたいなものがもっとあればいいなぁと思ったりもしなくもない。演技は最高でした!
シャワーシーンはデパルマ版の醍醐味ですが、今回はクロエたんは当然脱がないしそこはやっぱ不満です!クロエたんは脱がないにしてもまわりのビッチどもは脱がせろよ!なーんて思っておりました。全裸シャワーのないキャリーはキャリーじゃないよ!と言いたいけど、まぁこの映画クロエたんのアイドル映画だししょうがないか。そう考えると、とっつきやすいというか万人が見やすいポップな映画だと思うので、これをきっかけにデパルマ版を観る人が増えるといいですね~。
ただ超能力の練習シーンはワクワクしたし、CGが進化した分超能力シーンはけっこう楽しかった!母親に刃物全浮せとか、車のガラスに顔がメリメリ~とかは最高でした。ただやっぱ阿鼻叫喚感をもっと出して欲しかったなぁ。洒落てはいますが物足りなさが残りました。やっぱ家は燃やして欲しい。というか原作張りに街全部燃やすくらいしてほしかったよ!超能力で大暴れの阿鼻叫喚なのに、優しくしてくれた人は殺さないクロエキャリー。バッサバッサ殺すべきだし、相手の女の子の腹に子供がいようと我を忘れて殺しまくらなければ、そもそも『キャリー』として成立しない気がします。まぁでもクロエたんのアイドル映画という線引きがそのへんにある気がしますし、まぁしょうがないのかな…
というわけでキャリーのリメイクとはどうかと思いますが、ポップでかわいいアイドル映画としてならオススメです。