「清須会議」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。




 冗長。


清須会議、スルーのつもりでしたがタマフルでガチャが当たったので観てきましたー。

おもしろくなかったですヽ(´へ`)/

清須会議の時代的な教養はまぁそこそこある感じで、予備知識は少なくともゼロではない感じで挑みました。とにかく、「会議」で、歴史的に大事なことが決定する瞬間のお話なわけで、まぁ限定空間での会話劇という舞台的な設定だし、まぁ三谷さんが映画にするのもわかるなぁという内容ではありますよね。

おもしろくなりそうじゃん!と観る前は思ったんですが、この映画、そもそも会話劇なのに会話劇におもしろみがまったくありませんでした。見せ場はやっぱり会議に挑む前の段階のゆさぶりだったり駆け引きの部分だと思うのですが、そこにおもしろみが無い上にすげぇテンポが悪く、ひどく冗長に感じてしまいました。肝心の会議シーンにも見せ場がなく、会議後の展開も引っ張りすぎててやっぱりすげぇ冗長で退屈でした。

そもそもこの映画のバランスがよくわからないというか、疑問というか。三谷映画によく感じる部分ですが、舞台的な設定のおもしろみのある会話劇で観客をおもしろがらせるのかと思いきや、言っちゃえばベロベロバー的なおもしろがらせかたなんですよね。顔芸だったり、「○○かよ!」みたいないわゆる”ツッコミ”だったり、だからすごくテレビ的に見えちゃうから、やっぱり映画館で観るとツライんですよね(´<_` )

前半部分で長々とやってきた件が肝心の会議でなにか生かされるのかと思いきや、それもないし。かと思えば寒い”メタ的な笑い”を入れてくるし、こんなところにこんな人が!?的なキャスティングだけの身内ギャグみたいなの入れてきたり、そういうの超寒いっす。。

もっと会議ならでわのワクワク感とか楽しさ、その会議に挑むまでの”準備シーン”をもっと工夫してそここそ楽しく観せて欲しかった。いわば、完全に失敗した、アレクサンダー・ペインの「election」みたいな映画でした。

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とにかく、全体のバランスが超中途半端なのが残念でした。おもいきって失敗してほしかったなぁと思います。清須会議をベースに現代劇版にアップデートするとかのほうが良かったんじゃないかしら。

というわけで、僕は冗長で退屈な映画に感じました。あと1.5倍くらい短くしていいと思う。説明ゼリフも多すぎます。


おわり。