やっぱり好きになれないダニー・ボイル
ダニーボイル作品全部ではないですが、8割くらいは見ています。一番好きなのは127時間ですが、それでもやっぱり中盤は退屈でした。スラムドッグミリオネアと28日後は嫌いです。あとは普通よりちょっと嫌いくらいな感じです。スタイリッシュでかっこいい編集や演出はたしかにわかりますが、どうしてもそれが物語上のストーリーに必要なものに感じないというか、ただスタイリッシュでかっこいいっしょ感がノイズになる印象があって(超個人的な感想ですが。) あと、どうしても着地に難ありな印象があって、前半の設定とか話運びは面白くなりそう!というところはあるんですが後半に異常に尻すぼみしたり、前半の流れや期待とは的外れな着地になることが多くある気がして、総じて「合わない」という感じでした。
というわけで、トランス観てきましたがたしかに好きなショットやシーンはあるんですが、総じてやっぱり合わなかったです。といっても、まぁしっかりおもしろかったことはおもしろかったです。(どっちやねん)
記憶や夢に潜入するものは最近結構ありますが、そもそも夢や幻想シーンの釣瓶打ちでできているダニーボイル映画とこのトランスはやっぱり非常に相性いいんだと思いました。その映像技術はたしかにスタイリッシュだし、今回はいつにもまして音楽の使い方も非常に良かったと思います。で、今回は催眠術で本当にあった記憶と途中で変化した記憶が入り交ざったまさに”トランス”状態。ですが、決してまったくわからなくなくなるわけでもなく、最後のどんでん返しのネタばらし展開もちゃんと交通整理されていました。
ただやっぱり、どうしても僕が毎回思うダニーボイル映画の特徴で途中で話が尻すぼむというか、絵の話から三角関係の話にいつのまにかミニマムになる後半がどうも乗れなくて。あとネタばらし展開のところもけっこう伏線回収してるし、細かいところも「おぉそういうことか!」となるところはありましたが、どうしても後出しジャンケン感があるところがいくつかあって、でもそこをスタイリッシュなカッティングと音楽でカバーしてる感じが・・・・まぁいいんですがねぇ。あと、ヒロインのロザリオ・ドーソンの行動原理にまったくのれなかったってのもでかいかと思います。
この映画、僕、大爆笑したシーンがあるんですが。それが噂の「パイパン」関連のところなんですが。
「私あなたの好み知ってるわ。」→風呂場でアソコの毛をウィーン→からのパイパンキター(゚∀゚ )ー!!→からの音楽ドーーーン!!!!!! ここで爆笑しました!
という、ここのパイパン初登場シーンがもう完全ギャグみたいな演出と音楽で大爆笑したのですが、劇場で笑ってたのが僕だけだったので非常に疎外感を味わいました。
こういうバカなシーンを見れただけで結構まんぞくです。
スタイリッシュという皮をかぶったバカ映画でした。
個人的には別に見なくてもOKな映画でした。
やっぱなんかダニー・ボイルの演出が鼻に付く。それをいっちゃあおしまいか。。
でも好きなシーンもいっぱいあるよ!
ダニー・ボイルではいちばんな127時間。でもやっぱり中盤退屈だったかな。腕切断シーンは最高だった。
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後半の残念感というか工夫のなさが異常だった思い出。これが作品賞とっちゃうんだ感。- スラムドッグ$ミリオネア [DVD]/メディアファクトリー
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これもぜんぜんのれなかったなぁ。続編の「28週後」はゾンビものではベスト級に好きなだけに残念。。- 28日後… [Blu-ray]/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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おわり。
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