『セデック・バレ』 『リンカーン』 を観た | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 


セデック・バレ

 


物語的にはアポカリプト風の300って感じでした。そりゃぁ大好物です。僕はこの映画に描かれるようなことを日本がしていたということを恥ずかしながら知らなかったので、観てよかったですし、このようなことは歴史の変わり目にはアルことだとはわかりつつ、やっぱヒドイですよね。政治的には正しいのかもしれんが、犠牲になるのは先住民であって。。 

とにかくセデック族がすごく僕には魅力的でした。首狩りを通過儀礼としているような民族なのですが、ものすごくカッコイイ!! 見せ場ですが、追い込まれた時セデック族は何をとるのか。。「セデック族としての誇り」をとり戦いに挑むあの場面。負けるとわかっていても誇りのために戦う男たち、そりゃぁかっこいいし大好きだ!そのへんは300っぽいっすよね、その戦いの場はアポカリプトのような大自然の中という、地の利やKUFUを生かした戦いもたくさんあって満足しました。いくつか物語が登場人物とともに「走り出す」瞬間があるんですよねぇ。映画アドレナリンがビンビン出ました。

 ただ、やっぱわかってはいるけど長い。正直中盤に中だるみはすごく感じました。。でもまぁ1部と2部の計4時間超ver.は日本と台湾だけらしいので貴重かも。ほかの国では2時間半ver.らしいのですが僕はそっちのほうが見たいかなぁ。 あと、ここのシーンいる?とか正直あんま好きじゃない演出、超現実的な演出がちょいちょいあって、ちょっと萎えるところも多々ありました。ラスト、文字通り虹の橋を渡るんですが、うーん。。いらないだろ!とか。

ですが見て損のない作品であることは確かです、あんま好きじゃないところもありましたが、大好きなシーンはそれよりたくさんありました。

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それと、僕は初日にユーロスペースで観たのですが、なんと始まる前に監督と美術監督の舞台挨拶が!知らなかったのでちょっとテンションアガりました。ラッキー!!





リンカーン

 

ぶっちゃけまったく期待してなかったんですが、まぁ前売りも買っていたので一応行ってきましたが、想像より全然楽しめました! 大きかったのは観る前に、中井圭さんのユースト放送「生シネ」で中井圭さんが歴史背景やリンカーンという人の話を聞いていたのでそれがすごくよかったというかとても入りやすかったです。

ダニエル・デイ・ルイスはやはりすごかった。長ゼリフでリンカーン大統領の小粋な小話がたくさんあるのですが、そこの演技がすごいよかった。リンカーンが幼い二男坊と遊ぶシーンなんかすげぇよかった。ほっこりしましたねぇ。ゼアウィルビーブラッドが嘘のようです。。

まぁ要するに奴隷制を廃止する法案を通すために票を集めないといけないわけですが、その票集めがけっこう汚いやりかたで(笑)リアルでした。賄賂を渡したり、脅したり。。まぁそこまでしないと、ということでもあるのだと思います。

この映画で最も僕がグッと来たのは、トミー・リー・ジョーンズ演じるタデウス・スティーブンスさん。共和党の奴隷解放急進派なんですけど、ラストに明らかになるどうしても彼が頑張らないといけなかた理由、どうしても奴隷廃止しなければならなかった理由が、ほんとに号泣メーンで、すごくよかったヽ(;▽;)ノ中盤彼が意見を曲げる(曲げなければならない)シーンがあるのですがそこのシーンが思い出されてすごくグッとくるという。。



僕は正直リンカーンよりもこのタウデスさんにやられました。すばらしかった。








そして月曜日は久々に阿佐ヶ谷ロフトへ。
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杉作さんとRECさんのイベントへ。今回は2人とも禁煙中ということで明らかにテンションがおかしくて(笑) ネット上に書けないこと連発で最高でしたw 次回も行こうとおもっております。。



おわり。