アメリカ人弁護士はこの他にもスミス、ファーネス、ブルナン等20数名居ました。
彼らは其々、自分達がアメリカ国民であることを決して忘れはしませんでした。
しかし、弁護の必要から日本の立場を深く知るに至り、日本が侵略戦争をしたわけではなかったという風に理解し、正義を守る弁護士の面目にかけて日本を擁護したのです。ローガンは東京を去るに臨んで日本の全被告に対して次のように挨拶しました。
「私は最初日本に着いた時には、これはとんでもない事件を引き受けたものだと、後悔しないでもなかった。しかるにその後、種々調査・研究しているうちに私どもがアメリカで考えていたこととは全然逆であって、日本には20年間一貫した世界侵略の共同謀議(キョウドウボウギ)なんて断じてなかった事に確信を持つに到った。従って起訴事実は当然、全部無罪である」
東京裁判がいかに不正議な裁判であったのかを明らかにしたこれらアメリカ人弁護士達の功績は絶大なものがありました。