緩和ケア病棟 | たそまらのんな~猫たちとの日々

たそまらのんな~猫たちとの日々

縁あって出会った猫たちとの毎日を、気の向いた時に綴ります。 
時々2022年に子宮頸がんにより30代で旅立った最愛の娘へのメッセージも…
2024年5月16日次男猫ソラが虹の橋へ

月見バーガーを食べた翌日

娘から「今日夕飯いらない…」

とラインがきた


食べる意欲はあるのに

胃が苦しくて食べられない

飲み物もやっとだと…


これでは栄養も取れない

病院へ電話をし

予定よりも早く受診した


胃が腫瘍に圧迫されているのが原因らしい

お腹がどんどんふくれてきて

妊婦さんのようだった


栄養剤を点滴をするために入院することになった



「緩和ケア」

以前に医師からはじめてこの言葉を聞いた時

緩和ケアって

私が思っていることとは

ちがうことなの?


娘はまだまだ生きられる可能性はある!

最終段階のイメージがあったけど

そうではなかったんだ


なんて


思ってしまっていた


その時

ソーシャルワーカーの方と話してみた

家の近所で

受入れてくれる病院を探すとか

自宅で介護する場合の

介護ベッドのこととか

訪問介護とか…


私は他人事のように

ゆらゆらした気持ちで聞いていた


この人はいったい何を私に言ってるんだろう…


そして医師は

本人に

この先、自分の思っていることと違う方向へいってしまった場合

どうしたい?


と聞いた


またまた

この人何聞いてるの?


娘は「最後は実家で過ごしたい」と泣いた


最後って…


娘ははじめて私の前で子供のように泣き続けた


なんだか

娘ががん末期の患者みたいじゃないの


がんが消えなくても

病院のお世話になりながらも

生きていけると

思っていた


大学病院のすすめで
緩和ケア病棟のある病院を検索し

うちのすぐ近くの総合病院の緩和ケア病棟が第一候補にあがった


大学病院はすぐに紹介状をFAXで送り

面談日も決まった


後日

転院先の病院へ面談に行く際

紹介状を見ると

はじめに「子宮頸がん終末期」

最後には「予後は1ヶ月程」

と書かれていた


息子とふたりで「予後って…」と

言葉を失った