1回目の抗がん剤が無事に終わり、AFPの数値が驚くほど減少して喜んでいるのも束の間、抗がん剤の影響が強く出ないうちに “自己血輸血” のための準備をすることになりました。

 

    

自己血輸血 とは、自分の血を採血・保存して、手術時などで輸血する時に使用する方法です。

 

ケー君 の場合は、手術のための ”自己血輸血” ではなく、治療の最後に行われる ”抗がん剤の大量投薬” からの回復が目的です。

 

 

 自己血輸血の回収

首に留置された採血用のカテーテル

 

自己血の採血も、抗がん剤の投薬と同じで ”中心静脈” から行うのですが、投薬のためのPICCは使用せず、新たに首に採血用カテーテルを留置して採血します。

 

もちろん今回も薬でケー君が眠っているうちに、カテーテルを留置します。

 

    

大人であれば、PICCなどは局部麻酔で留置するようですが、ケー君は小児科ということもあり眠らせてから処置してもらいました。

 

眠りから目覚めたケー君、首には採血用カテーテル、腕には投薬用PICCが留置されている状態に・・・

ケー君

寝返りが出来へん・・・

 

かなり動きが制限されて、ストレスみたいでした。

 

ワタシ

採血は2時間ほどで終わるみたいやし、首のカテーテル留置も一日だけだから辛抱やで!

 

治療が始まってから、既に辛抱続き我が子に気休めにもならない言葉をかけてしまう自分が情けない。

 

  透析室での採血

その日の晩は、快適に眠ることが出来なかったようですが、次の日は ”自己血輸血” のため採血が予定通り透析室で行われました。

 

採血の時間は2時間ほどで、採血量は400mlくらいだったと思うのですが、採血と同時に遠心分離機で、必要な血液成分が取り出されました。

 

 

この血が、10ヶ月後に再びケー君の身体の中に戻る時・・・

  • ケー君の腫瘍はどうなってるのかな?
  • ケー君の治療は上手くいってるかな?
  • ケー君は元気なんかな?
そんなことを考えながら、輸液パックに保存されていくケー君の血を眺めていました。
 
ともあれ採血は予定通り終了して病室に戻ったのですが、不要になった首のカテーテルを抜去するということで、ケー君はスグに処置室へ。
 
10分くらいして処置室から出てきたケー君は、首元がスッキリにしたていましたが、何故か不服そう・・・
 
ワタシ

どうしたん?

 

ケー君

麻酔無しで引き抜かれて痛かった!

 

まぁ数センチのカテーテル抜去に麻酔は使わないよね。

 

なんて文句をイイながらも、まずは無事に終わった自己血 採血に一安心したケー君でした。