2021年10月10日(日) 曇→雨→晴
録画していた「新美の巨人たち 西芳寺」を見て、「そうだ! 枯山水庭園を見に行こう!」と思い立った私。
バス(運賃:220円)に乗って、鶴見駅東口「CIAL鶴見」にやってきました。
CIAL鶴見は、JR東日本グループの横浜ステーシヨンビルが管理・運営する駅ビル。
2012年(平成24年)11月1日に開業した1階〜6階の小じんまりとした駅ビル。
9年前に開業したのは、うっすら知っていたけど、CIAL鶴見に来るのは今日が初めて。
西口からの連絡通路とCIAL2階の入口が直結しているのね。
2階には成城石井、崎陽軒、東照などが入っています。
CIAL鶴見は、ビル内の各所に取り入れられた禅文化が最大の特徴。
wiki によれば、
『鶴見の地は鎌倉にある日本最初の禅寺・建長寺がかつて管理していたことから禅寺が多く、1911年(明治44年)には曹洞宗の大本山・總持寺が移転しているため、鶴見には禅文化が根づいているとする考えが背景にあった。
新駅ビルの構築にあたり、付加価値として鶴見に根づくこの禅文化を駅ビルから発信することが発案され、プロデュースは、建巧寺の住職であり庭園デザイナーである枡野俊明(しゅんみょう)によって行われ、「心身ともに癒やされる場と時間」「住民の人生に関わっていくような駅ビル」を念頭に設計された。』
だそうですが、總持寺は勿論、知っていましたが、鶴見に禅文化が根づいているとは知らなかった~。
5階と6階に禅文化がとくに大きく取り入れられているとのことで、ぶら~っと歩いてみました。
化粧室の入口は竹を配して和の空間。
商業ビルに掛け軸が掛けられているのは斬新。
エレベーターホールに苔と石。
紙に貼り付けられたような苔は生きているのかな?
屋上庭園 「清風苑(せいふうえん)」
エレベーターで屋上にやってきました。
『この庭園に身を置くことによって、心の中の煩悩や雑念を払い落とし清められ、大自然と一体となった境地に至ることができる。
そこでは仏性(ぶっしょう)が現れ、見るもの・聞くものすべてが清らかに映る。』
この長~く切り出された石は、花崗岩?
う~ん、この石の感じ、どこかで見たことがあるような既視感がある・・・。
「そうだ、骨付きカルビだっ!」と閃いた私の仏性はいづこにあらむ・・・。
屋上からは京急鶴見駅が見える。
枯山水「坐月庭」
屋上の奥側に進むと枯山水「坐月庭」があります。
ビルの屋上に枯山水とは、これまた斬新。
三尊石組(さんぞんいわぐみ)
(三尊石組とは、仏教の三尊仏になぞって組む石組のこと。
中央に大きな中尊石、左右に脇侍石(きょうじせき)を据えて構成する。)
手前の二石の大きい方の石。 姿が良い。
枯山水「坐月庭」の向かいの柵で覆われた巨大室外機が轟音を立てていて、修行の足りない私は心を静めるには至らない。
禅カフェでお茶することにしました。
禅カフェ 「坐月 一葉(ざげつ かずは)」
5階「眼睛小路(がんぜいこみち)」 エレベーター前の掛け軸
お店の壁に「坐月 一葉」のポスターが貼られています。
『水月道場に坐し、空華(くうげ)萬行に修す。』
欲望に駆られ、執着にとらわれた瞬間に、大切なものはすべて失われてしまう。
欲望と執着から己を解き放つ・・・それが禅の境地なのかなぁ。
一生到達できそうにないけど、一瞬であるならば、その境地に浸れるかもしれない。
カウンターには巨大な天然石、そして茶室が備えられた店内。
坐月一葉 抹茶あんみつセット 880円
湯ざましでポットのお湯を冷まし、急須に入れていただく緑茶はことのほか美味しい。
あんみつは抹茶風味の求肥がほどよい固さで、とても美味しかった。
美味しいお茶を何杯もいただけるこのお店。
また訪れたいです。
湯葉あんかけご飯も気になるし。
15:53
美味しいお茶で気持ちをゆったりさせて、再び屋上の「坐月庭」にやってきました。
先ほどまで轟音を立てていてた室外機は静まり、庭の前にベンチに座ると三尊石に仏性が見えたような気がしました。
16時に庭園は閉館。
2階の崎陽軒のシウマイ(620円)を買って、バスに乗りました。
今日、午後1時前に埼玉にあるJR東日本の変電所で火事がおき、火事による停電の影響で京浜東北線などが20時頃まで運転を見合わせていました。
今日はバス移動だけだったので、何ら影響を受けずに済みました。
帰りにショッピングモールに寄って、
セリアでネイルアートブラシ(110円)、
マツキヨでメンタムリップを2本(@110円)を購入。
ほんのちょっぴり禅の気分に浸った日曜日でした。