6/30(火) アーティゾン美術館③ ~4階 コレクション展~ | そんな感じ。 since March 28, 2005

そんな感じ。 since March 28, 2005

日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2020年06月30日(火) 雨時々曇

【横浜】 最高気温 27.4℃  /  最低気温 22.3℃

 

17:03

4階デッキに設置されちいる『勝利の女神』 クリスチャン・ダニエル・ラウホ(1777-1857)

 

4階の展示は、石橋財団コレクション選

新収蔵作品特別展示:パウル・クレー

印象派の女性画家たち (ベルト・モリゾ、メアリー・カサット、マリー・ブラックモン、エヴァ・ゴンザレス)

 

今回は閉館まで時間が短くて、パウル・クレーと印象派の女性画家たちは、ほぼ素通り。

アーティゾン美術館のアプリの無料音声ガイドを試してみたかったので、従来からのコレクションを中心に見ました。

今回は現代アートが気になりました。

 

 

『神秘の語らい』 オディロン・ルドン(1840-1916) 油彩・カンヴァス

 

音声ガイドの対象にはなってなかったけど、「いいね!」と足が止まった作品。

なんともいえない色合いが好き。

二人の女性の会話の中身が気になって仕方ない。

 

 

一角の暗いコーナーに入っていったら、そこには雪舟の『四季山水図(重要文化財)』が展示されていた。

なにがすごいって、横幅15mの継ぎのない高透過合わせガラス。

高透過ガラスは、ガラス独特の青みが抜けていて、透過率が高く、透明感が増したガラス。

写真を撮ってもまったく反射しないし、まるでガラスが存在しないみたい。

いや~、高透過ガラスの透明感に感動し過ぎて、肝心の雪舟の作品はちゃんと見なかったかも~。

 

 

作品名などはガラス面に印字されているけど、こうして写真を撮ると作品の横の壁に書かれているように見える。

すごかったわ~、高透過ガラス(←まだ言ってる・・・)

 

『ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙(1913年)』 パブロ・ピカソ(1881-1973) 油彩・砂・新聞紙・カンヴァス

 

音声ガイドによると新聞紙を使った今では普通のコラージュはこの時代、画期的だったんですって。

ピカソはこの頃、ジョルジュ・ブラックとともにキュビズムの運動を展開していました。

この作品はブラックの作風にすごく似てますね。

去年、2月に西美で開催されていた「ル・コルビュジエ展」で、ル・コルビュジエ、ジョルジュ・ブラック、フェルナン・レジェ、フアン・グリスのキュビズム作品を見たな~と思い出しました。

 

 

『腕を組んですわるサルタンバンク 1923年』 パブロ・ピカソ(1881-1973) 油彩・カンヴァス

 

サルタンバンクはイタリア語で大道芸人を意味するらしい。

目の前でこの作品を見たときは、左側の輪郭線のようなものは、下書きを残したままにしているのかと思ったけど、こうして写真で見直すと大理石に映ったサルタンバンクの影に見える。

 

 

 

カンディンスキーのこの作品を見たとき、「色彩がたまらなく好きドキドキ」と思った。

三角形や円錐、円、線で描かれた世界がとても楽しい。

『自らが輝く』って、画題もいいじゃない。

英語のタイトルは、『Self-Illuminating』っていうのね。

 

『矢内原(,958年)』  アルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)

カッコ良い作品。

ジャコメッティが日本人哲学者の矢内原伊作を描いた作品。

数年に渡って、相互の内面、距離感を探りつつ描いた。

自らの妻を矢内原に寝取らせるように仕向けたり、複雑で実験的な関係だなぁ~。

 

『ナンバー2、1951(1951年)』 ジャクソン・ポロック(1912-1956) 油彩・カンヴァス

 

旧ブリヂストン美術館では、現代アート作品は順路の最後の方にあったような記憶が。

他の作品を見て五感が疲れたところの、ワケワカメな現代アートにさら~っと通り過ぎてしまうことが多かったけど、今日は現代アートがす~っと感性の中に入り込んできた感じで楽しめました。

アクションペインティングのポロックも成立してるよね~(←なぜに上から?)としみじみと眺めておりました。

 

『すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢(1876年)』  ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919年) 

油彩・カンヴァス

 

ブリヂストン美術館時代から人気の作品ですが、作品名を覚えられない・・・。

しかし、行儀の悪い娘だな。

パンツ丸見えじゃないの?・・・と思いつつ、「パンツ・・・パンティ・・・ジャルパンティエ嬢」と名前が覚えられそうな気がしてきた。

 

『ピアノを弾く若い男(1876年)』 ギュスターヴ・カイユボット (1848-1894) 油彩・カンヴァス

 

カイユボットは豊かな上流階級の子息だったそうで、当時もピアノはお金持ちの象徴。

ピアノを弾いているのは、ギュスターヴ・カイユボットの弟さん。

 

この作品を見ていたところに、閉館まであと30分のアナウンスが流れ、「閉館までごゆっくりお楽しみください。」と言われても、ショップも見たいし、落ち着かない。

展示室を後にして、2階のショップを見に行く。

 

 

 

カンディンスキーの『自らが輝く』が表紙のA5サイズノート(440円・税込)を買いました。

 

 

中は白紙で、右下に「ARTIZON MUSEUM」のロゴが入っています。

さて、何を書いていこうか。

『自らが輝く』、そんな未来を描いてみよう。

 

コロナ自粛明け初めての美術館巡りは、わくわくして、とても楽しかった。

コロナ感染予防で入場者を制限しているのに、入館料1,100円では申し訳ない気もする。

こちらの美術館は入館予約が簡単なので、今度は、パウル・クレーや印象派の女性画家たちを見に来たいです。

時間がなくて1階のカフェにも寄れなかったしね。