2018年01月30日(火) 曇
今朝の読売朝刊の「編集手帳」は心に響いた。
「三国志―趙雲伝―」を見ているから“夏侯”という姓が気になったというのもありますけど(笑)。
ホントにね、「この年になって、今更、こんなこと始めても仕方ないよね。」なんて思ってしまってはダメですね。
人生設計を100年で考えなければいけないくらい平均寿命が伸びましたもの。
ウチの両親を見ていても80代は全然、元気です。
中国の漢代に、夏侯勝、黄覇という2人の官吏が投獄された時のことである。
儒者でもあった夏侯勝に、黄覇が「学問を授かりたい」と請うたが、
「死罪になるべき運命の者に、学問は必要ない」と拒まれた。
それでも、黄覇は「朝に道をきいたならば、夕にしんでもよい」と答えた。
夏侯勝も熱意に打たれて、2人は3年間も学問に励み、大赦により官界に戻れたという。
吉田松陰の『講孟箚記(こうもうさっき)』に詳しい。
早死も、長生も自分の心のままにはならない。
ひたすら自己の身の修養に努めて、あとはすべて天命にまかせよう。
松陰はそう説いた。