2007年04月17日(火) 曇り後雨
今日は北鎌倉の建長寺で、一日体験修行をしてきました。
参加費は、6,300円。
和尚さまの案内で境内を拝観して、坐禅、昼食、写経という5時間のコースです。
この体験修行に参加するのは、今回で2度目。
前回参加したのは、2005年6月28日(火)で、その日は6月とはいえ都心では最高気温が
36℃まで上がったとても暑い日でした。
鎌倉でも34℃近くになり、写経中暑さでボ~としてしまったことを覚えています。
対して今日の最高気温は12℃。
修行中は裸足なのでとても寒かったです。
総門 巨福山(こふくさん)と読む。 総門から三門を眺める。
建長寺は、1253年に北条時頼が建立した禅寺。
開山(創始者)は、中国から来日した蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)。
和尚さんが、三門、仏殿、法堂(はっとう)を案内してくださいました。
この寺の本尊は、「地蔵菩薩」。
仏殿に大きなお地蔵さまが鎮座していました。
私はお地蔵さんというのは路傍の道しるべくらいにしか思っていなかったので、
そのお地蔵さんが本尊とはちょっと意外な気がしました。
和尚さんによれば、「地蔵」の地は「大地」のこと、蔵は「たくわえる」という意味で、
大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々をその無限の大慈悲の心で包みこみ
救う所から「地蔵」と名付けられたそうです。
お地蔵さんって、立派な菩薩さまだったんですね。
見学が終わると、次は方丈殿で坐禅。
「般若心経」を唱和した後、
半跏趺坐の姿勢をとって、腹式呼吸をして、視線を一メートル前方に落とします。
坐禅を組んでいると、睡魔が襲ってきて、夢とうつつの間をいったりきたり…。
そして、静謐な時間が流れて、堂内はすごく寒かったけど、だんだん寒さを感じなくなり、
ほのかにお香の香りを感じていたら、坐禅終了の合図の拍子木と鐘が鳴りました。
なんだか不思議な感覚を味わったけど、やっぱり一瞬、うたた寝していただけなのでしょう。
精神が集中できない時、眠いときは自ら請うて、警策(けいさく)と呼ばれる棒で
肩を打ってもらうのですが、静寂を破っては申し訳ない気がして遠慮してしまいました。
肩がちょっと凝っていたので、たたいて欲しいなぁ~と思っていたんですけどね。
(なんか修行の趣旨をはき違えているよな~。)
坐禅が終わると昼食の時間です。