SNAPPER FISHING 2024-1-11〜17(7 days) | TARATA FISHAWAY

TARATA FISHAWAY

ニュージーランド北島・フィッシングロッジ
「タラタフィッシュアウェイ」

ちょっと長いお話ですけど、飽きずにどうぞ....。


1月11日(スナッパーチャレンジ初日)


10日の夕方、翌11日から数日予定されていたひと組のガイドフィッシングが急遽キャンセルとなり、「明日からスナッパー漁に行くぞ!」とスティーブンが言い出し....バタバタと準備を始める。


俺たちがいない間のガイドは独り立ちしたミカイラが担当するので、心置きなく行くことができる。


翌朝3時に起きて朝メシを済ませたら、スティーブン、トゥルーディ、俺の3人で出発!


北へ北へとひたすら北上し、7時間ちょっとのドライブで今夜から6泊お世話になる安宿モーテルに到着し、ランチを済ませたら....。


15分ほど走ったポイントに到着。


ラフトボートを膨らませ....。


フレームをセットしたら....。


まずはスティーブンと俺が沖へと繰り出す。


延縄にベイトをくくり付けたら....。


絡まないように落とし込み....。


1時間待つ。


で、その間にロッド:ECHO Boost Blue 9ft #10、リール:Sage 6210をセットしたらスナッパーを狙って....スタートフィッシング!


とにかくフライでスナッパーを狙うのは初チャレンジであり、どんなラインで、どんなフライで、どのように攻めたら良いのか全くわからず....手探り状態。


エンジン付きのボートが行き交う中、ラフトボートに乗り込み、漕ぎ漕ぎ、漕ぎ漕ぎ、大海原へとオールで漕ぎ出しているのは俺たちだけ。


潮のタイミングもわからずイマイチだったので、今日は様子見ね!ってことでフライにはかすりもせず....。


延縄とエサ釣りのスティーブンにキープサイズギリギリのスナッパー数尾で1回目が終了し....ひとまず戻る。


その後、トゥルーディがボートに乗り込み、俺は休憩しながら....。


チャンスがあればとロッド:BLUE-BUZZARD/1578、リール:Sage 6210をセットしてみたが....一度も振らずに片付ける。


2回目も延縄とエサ釣りで数尾キープし....。


片付けを済ませたら....。


宿へと戻り....。


シャワーを浴びてひと息ついたら....。


キープしたスナッパーを夕食にいただく!


今回は7日間の長距離遠征なので低速走行になるキャラバン(キャンピングトレーラー)を引っ張るのはやめて、ポイント近くの安いモーテル(大きな冷凍庫あり)で3人同部屋。


食材も最低限の買い込みで「釣れなかったら食うモノないよ!」ってことなのだが....。


美味しいけれど連日スナッパーが夕食に出たら....ちょっとキツイかも。


今回の遠征目的はロッジでの夕食時にゲストの方々にスナッパーを楽しんでいただくための漁なので、フライでチャレンジできるのは漁の合間のひとときだけってことなのだ。


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1月12日(スナッパーチャレンジ2日目)


5時に起床し、苦手なパン食(トースト)をレモン&ライムの紅茶で胃袋へと流し込み....。


漕ぎ出したボート上からサンライズを拝む。


延縄を2セット仕掛け終えたら、時間が来るまで....。


ロッド:ECHO Boost Blue 9ft #10、リール:Sage 6210をセットしたら....スタートフィッシング!


スティーブンのエサ釣りには1投目からアタリがあり、とにかくヒットしたレンジまで沈んでおくれ!と願いながらカウントダウンし....。


アレコレと様々なリトリーブを試していると....ヒット!


初めのアタリは強烈だったが、その後は走られることもなくサクッとリールで巻き上がって来たのは....。


かわいいサイズだが、初めてフライで釣れたSnapper:スナッパー(ゴウシュウマダイ)。


どんな魚種でも初めて狙って仕留めた時のこの感動は、言葉ではなかなか言い表せないのよね。


とにかく、スティーブンと2人してボート上でオッサンたちが大ハシャギして喜んだのさ。


で、10時に漁を終えたら宿へと戻り....。


この状態にして宿の冷凍庫へ....。


ゆっくりとランチを済ませ、14時に再びポイントへと向かい....。


まずはスティーブンとトゥルーディが沖へと向かい....。


俺はロッド:BLUE-BUZZARD/1578、リール:Maxcatch Sprint Heavy Duty Saltwater Competition 9-11をセットしてビーチから適当に何かを狙ってみるが....無。


暇つぶしゴミでも拾えば中禅寺湖での様に「ミラクル釣果が舞い込んで来るかも!」と....ウロウロ、ウロウロ。


その後、午後イチの漁を終えて2人が戻ると....。


次はサイズアップさせ、これぐらいのスナッパーをフライで仕留めてみたい。


ってことで、夕まずめの漁はスティーブンと俺で延縄をセットしに行き....。


チャンスタイムに期待してみたが....無。


20時半に漁を終えて浜へと戻り....。


片付けを済ませて宿へと戻る頃にはサンセットを迎え、夕食を食べ始めたのは22時と長い1日がようやく終わった。


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1月13日(スナッパーチャレンジ3日目)


今朝も5時起きでポイントへ向かい....。


延縄2セットを2回行い....。


その合間にフライでチャレンジしてみたが....反応ナシ。


今日は潮の流れも速く、ラインが流されてフライがヒットレンジまで届いていないような感じだった。


エンジンもなければフィッシュファインダー(魚群探知機)もないので、遠出は無理だし、どの層にスナッパーがいるのかもイマイチわからず。


アンカーロープが30m+予備が5mほどなので、それより深い場所を攻めることはできないが、昨朝のようなラッキーショットに期待して....めげずにチャレンジを楽しもう!


漁ではグッドサイズが出てくれているので....フライでのミラクルヒットもいつかあるだろう。


昼前に宿へと戻り、ランチ後は14時までZZZしたら、午後の部はトゥルーディと交代。


午後には風が出てうねるので俺は宿でのんびりと過ごす。


実は昨夕、酔い止めの効果が途中で切れてしまい宿へと戻る時にはグロッキー状態。


リバースするのを我慢しながら夕食を無理矢理食ったら、シャワーも浴びず海水に浸かった半乾きの下着のままベッドへと倒れ込み....即ZZZ!


なので、今日の午後はゆっくりとシャワーを浴びながら手洗い洗濯とロッドやリールもキレイにお手入れしたら....。


そよ風で涼みながらウサちゃんたちを眺め、心穏やかに過ごした。


そして今夜も夕食は22時となり、日没間際まで漁をしていたスティーブンとトゥルーディが興奮気味にひっ絡まった延縄を部屋に持ち込み「ハンマーヘッドにやられた!」と....。


2mオーバーのシュモクザメが延縄に掛かりグッチャグチャになっていたので、フックを外して縄を解き、再びフックを結びつけながらようやく全ての絡みをクリアしたので....。


「あとは自分でチェックしながら木箱に戻して!」と....。


明日からは潮のタイミングにより延縄をセットする回数が減るので、朝は少しゆっくりの6時起きで6時半出発となった。


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1月14日(スナッパーチャレンジ4日目)


今日はランチを用意して奥のポイントへと向かう。


7時半過ぎにスティーブンと俺が漕ぎ出し....。


延縄2セットの合間にフライで狙ってみると、一昨日と変わらぬサイズがヒットするが....グッドサイズが釣れるまで写真は撮らない!


2回目はスティーブンとトゥルーディが沖へと向かい....俺は休憩。


昼前に2人が戻り、午後からは風が強くなる予報なので....。


キープサイズをクリアしているなら小さめでもOKにし、3人分のバッグリミット21尾で終了!


木陰でランチを済ませたら....。


さらに奥へとドライブし、風裏ポイントをチェックしていると....。


こんな目の前でベイトが飛び散ったと思ったらキングフィッシュが現れたので「もう一度来い!」と小一時間ほど夢中になって引っ張りまくったが....何も起こらず。


その間にスティーブンとトゥルーディがボート上からシャローで小物釣りをしていると....。


かわいいチビスナッパーがヒットしたよ!と写真を撮っていた。


ってな感じで、本日は15時には全て終了し宿へと戻った。


明日からこの地域の天気が崩れる予報なので、明日は峠を越えて半島の反対側へ行くのか?それとも休息日になるのか?....明朝5時に起床し空を確認してみよう。


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1月15日(スナッパーチャレンジ5日目)


思いのほか崩れていない空を見て、無理して半島の向こう側に行かなくてもいいんじゃない?と朝メシの時に話し合ったが....。


せっかく向こうに行くつもりでいたんだからドライブがてらに行ってみようよ!となり....。


26年前にスティーブン、トゥルーディ、ステファニー、ブライリー、ミカイラ(生後6ヶ月)、俺の6人でオンボロのステーションワゴンに荷物を詰め込み、折り畳み式の古いキャラバンを引っ張って辿り着いた....。


懐かしのキャンプ場へと四半世紀を経てやって来た。


あれからあっという間だよねと昔話になり、ビーチからのエサ釣りでタコが釣れ、それを俺が茹でて食って見せたら「ウゲッ!」てな顔をされたな。


でも、たまたまあったイタリアンドレッシングをつけて食わせたら「あっ、イケる!」ってな顔に変わったよね。


その後、懐かしさを満喫したらUターンし、再び小一時間かけて峠を越えて戻り....。


ポイントチェックをしに行くと天気は全く崩れておらず波もまだ穏やかだったので....延縄開始!


2セット仕掛けてから1時間ほどフライでスナッパーを狙うと、今日もラッキーショットでかわいいスナッパーが釣れてくれた。


その後、トゥルーディと交代し、何でもいいから釣れてくれ!とビーチからダブルハンドでキャストを繰り返す。


カモメたちも「早く釣ってよ!」と近くで待っているが....反応ナシ。


潮が引いて大岩へと渡れたので、シングルハンドに持ち替えてキャストを繰り返すが....こちらも反応ナシ。


その後、雲行きがあやしくなってきたので急いで片付けて宿へと戻ると....。


ドシャ降りが30分ほど続いた。


さぁ、明日はチャレンジ最終日となるので、できることなら両手持ちのスナッパーに出会いたいものだ。


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1月16日(スナッパーチャレンジ6日目最終日)


明るくなってから宿を出発し....。


スナッパーがフライに一番よく反応したポイントに延縄をセットしたが....今日に限って反応ナシ。


しばらくすると風がだんだん強くなり....。


見た目以上にうねりも出始めたので....俺は待機。


そして、最後の延縄が終了したら風裏の穏やかなポイントに移動し....。


ロッド:ECHO Boost Blue 9ft #10、リール:Sage 6210をセットしたら....ラストチャレンジ開始!


スティーブンとトゥルーディはエサ釣りとタイラバで釣果を楽しんでおり、スティーブンへのバースデープレゼントに日本から持って来たタイラバを使ったら「このXマスツリーは釣れるな!」と....。


そして、時間も残りわずかとなり、やはり初チャレンジの手探り状態では、そう簡単にフライでグッドサイズのスナッパーには出会えないか!と思っていると....。


ズンッ!と急に重みが加わり竿先が絞り込む....。


グングングングンッ!と今まで釣れてたチビスナッパーとは違う強い引きを感じ....。


ナニ?


デカイの?


来ちゃった?


遂にやっちゃった?と引きを楽しみ....。


徐々に浮いて来たシルエットを見て....長っ!


スナッパーじゃないよ!と、ネットインしたのは....。


何ザメか知らぬが、とてもワクワクさせてくれた....シャーク!


途中まではグッドサイズのスナッパーだよ!とか、もしかしたら小さめのキングフィッシュじゃない?って、みんなで大興奮していたのに「なんだシャークか....」って。


というわけで、このサメで〆としスナッパーチャレンジは終了!


宿に戻ったら明朝すぐに出発できるようラフトボートのエアー抜きをしてたたみ、荷台へ荷物を積み込んだ。


そして今夜も夕食にはスナッパーが、トータル6泊中、4日ほど夕食にスナッパーが出て、食べ方はフライのみ....もう充分満足しており感動もないです。


次に漁をする際は必ず醤油とワサビを持って来ようと心に誓い、また日本を離れてから2週間が経ったので、ネギたっぷりの納豆ごはんが食べたくて食べたくて....。


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1月17日


5時半に起き、朝メシを済ませたら残りの荷物をまとめ....。


宿の冷凍庫からスナッパーを....。


クーラーボックスなどに移したら....。


氷を敷き詰め....6時半に出発!


帰る途中の昼メシでドナルドさんのバーガー屋に寄ってBMが食えるかと期待していたのに、進行方向の車線側にあったカーネルじいさんの店へと曲がられ....また揚げ物かとウンザリ。


14時前に無事ロッジへと戻り....。


素敵な潮の香りがいつしか強烈な異臭を放つ荷台へと変わっており....。


荷物を下ろして、ラフトボートを膨らませたら....。


高圧洗浄機で汚れと臭いを洗い流し....。


最後に世話になったタックルたちをキレイにして終了!


滞在中は天気にも恵まれ、すぐに船酔いしてしまう俺でも毎日楽しむことができ、初チャレンジながらサイズはともかく本命ターゲットにも出会えたので....良かった良かった!


手漕ぎのラフトボートのみで装備や設備が充実しているわけじゃないから、グッドサイズのスナッパーに出会うまでの道のりは長いかもしれないが、今回学べたことを次へとつないで進んで行こう。


そして、Tea is ready!(ごはんだよ!)と呼ばれ、1週間ぶりにロッジでの夕食を楽しみにキッチンへ向かうと....。


「ごめんねミック、またサカナで....」って。


仕方がないよね、今夜お泊まりするゲストがいらっしゃるし、食事中に漁に行っていたお話もするだろうから、もちろんそのおサカナをお出しするよね....。


大丈夫、大丈夫、冷蔵庫の中には俺の味方がたくさん待機しているから!と....。


スナッパーには申し訳ないが、もういったい何の味だかわからなくなるほどアレコレと味変させ....胃の中へと送り込んだ!


まだ2週間しか経ってないのに....。


納豆....。


昆布の佃煮....。


あぁ、べったら漬けも....食べたいな。