Whakaurekou River 2018-2-13 | TARATA FISHAWAY

TARATA FISHAWAY

ニュージーランド北島・フィッシングロッジ
「タラタフィッシュアウェイ」

昨夕....緊急会議。
 
Rangitikei River本流の各セクションはMuddy waterで全滅となり釣りにならず....。
 
Lake OtamangakauにもMuddy waterが流入したように、Taupoなどあっち方面の川も釣りはできず....。
 
さらに北上したRotorua方面も釣りは無理ってことで....。
 
Rotoruaに滞在していたサイモン(ノルウェー)から、どんな場所でもいいからとお願いされ....。
 
んじゃ、明朝の最終チェック次第だが....。
 
ヘリコプターでの日帰り釣行....してみる?ってことになった。
 
サイモンには確実に行けるとは断言できぬが、とりあえずこちらに来てみるか?と聞くと....「Yes!」。
 
どの国にもいるんだよね....三平くんが。
 
だって、レンタカー使用の彼は、12日の昨夜遅くにRotoruaからこちらに到着し、今日13日に釣りをし、明日14日の朝暗いうちにロッジを出発し、午後にはAuckland空港からの帰国便に乗るんだから....。
 
で、ノルウェーからの釣り人がヘリフィッシングするけど、彼と料金シェアして支流に入ってみる?ってジョージ(アメリカ)に聞くと....。
 
もちろん「Yes!」ってことで....。
 

朝からイヤな感じの雲が広がり、午後からは雨の予報だが....。
 
ヘリパイロットのオーウェンが朝イチ飛んで支流のチェックをしてくれて....OKサインが出た。
 
ってことで、Whakaurekou River唯一のヘリのランディングポイント、ロングストレートからMaropea Riverに入りIron Bark Hutまでの区間でミックがジョージを....。
 
そして、Iron Bark Hut~Otukota Hut区間のMaropea Riverでスティーブンがサイモンをガイド。
 
それぞれの準備が整い....。
 
AM7時半、区間距離の長いミック、ジョージ組が先に出発。
 
Rangitikei River(左)、Whakaurekou River(右)の合流点。
 
Rangitikei Riverは、昨日のMuddyから緑がかったMurkyにまで回復。
 
Iron Bark HutでのピックアップはPM5時半ね!ってことで....オーウェンのヘリがロッジに戻る。
 
2週間ちょっとぶりに入った支流Whakaurekou Riverは....。
 
水温の上がるシャロー部にウィードが出ており、夏真っ盛りの釣りになるなって感じ....。
 
2本のロッドを用意し、PMX+ニンフのドロッパーロッドとセミフライのみのドライロッドをセット。
 
まずはドロッパーからスタートしたが、一発目からPMXにアタックがあり....ヒット!
 
Good morning!Good start!
 
で、お次もPMXへのアタックで....ヒット!
 
ならばもう....Cicada(セミフライ) オンリーでイケるよね!
 
ってことでその後は....。
 
ヒット!
 
Cicada!
 
ヒット!
 
Cicada!
 
ヒット!
 
Cicada!
 
ってな感じで....。
 
腹を空かせ....。
 
セミフライにロックオン!した....。
 
トラウトたちの猛アタック!は....。
 
止まらない!
 
ガンガン釣り上がり....。
 
昼過ぎにはポツリポツリと小雨が....。
 
そのうち雨粒が大きくなるが....。
 
セミフライへの反応は....。
 
すこぶる良い!
 
そのブルーのレインジャケット....。
 
サイズもピッタリで....。
 
似合ってますよ!
 
俺のだけど....。
 
昨夜、「釣具、雨具、水筒」は忘れずに用意しましょうね!と....お話ししましたよね。
 
でも、忘れたのはジョージだけのせいではない。
 
スーパーガイドであれば....。
 
朝イチ、「おはよう」のついでにダブルチェックを含め、「雨具、水筒は大丈夫?」と聞けたはず....。
 
さらに日帰りのデイトリップなら、ザックへの物量も少なく....。
 
予備のレインジャケットくらいは用意ができたはず....。
 
AM7時半という、いつもより早い出発?....そんなことは関係ない。
 
前日まで4日間の車中泊釣行で疲れてた?....だったら尚更完璧にしなきゃ!
 
それらを怠り、カバーできなかった自分のせいなので....。
 
周辺ではゴロゴロ、ゴロゴロ、ゴロピカドンしており....。
 
時折、強めの雨がドシャッと降り....。
 
ジョージが「ミックはジャケット大丈夫?」と聞いてくるが....。
 
「今日はGood fishingだね!」
 
「これだけ歩いていると暑くてジャケットなんか着てられないよ!」って....。
 
その後も順調に釣り上がり、Mangatera River(左)とMaropea River(右)の合流を通過してしばらく進むと....。
 
おやおや、水の色が....。
 
だが注視しても、葉や枝、その他岸際のモノが多く流れてくる様子はなく....増水ではない。
 
それでも、このMuddyでは釣りにならず、何が起こるかわからないので、ジョージにストップフィッシングと伝え....。
 
下流にあるベースキャンプとピックアップポイントのIron Bark Hutへの距離を考えたら....。
 
ハットの方が近く、また増水の可能性は低いので先へ進むことに....。
 
水位の上昇をチェックしながら....。
 
川底は見えぬが、記憶しているシャローの場所を選び、クロスしながら進むと....。
 
これだ!泥水の原因は....これだ!
 
こんな感じの泥水流入が....この先にいくつかあるんだ。
 
ゴロピカドンは遠く離れたが....雨はまだ降りやまない。
 
あと数クロスすればハットだよ!ってところまで来ると....。
 
ここだ!泥水のメインはここからだ!
 
ってことで、張り詰めた緊張感が和らぎ....。
 
ハットまでは少しの距離だが....。
 
釣りを再開!
 
そして、ラストポイントとなるラストプールに到着。
 
左の岩壁によじ登り奥を覗くと....。
 
おいおい、こちらはMurkyですか?
 
左奥からPapa質のMurkyな水が入り....。
 
ちょっと見えづらいが....。
 
黄色い葉っぱが浮くBack eddy、反転流に....。
 
時折姿を現しライズを繰り返す....グッドサイズのレインボートラウトがクルージングしている。
 
途中、濁りのため釣りをせずに少々急ぎ足で進んだので....ヘリのピックアップ時間まであと1時間はある。
 
しっかりと行動パターンを把握し....。
 
フライパターンもしっかりと選択する。
 
ラストフィッシュとなるだろうから....。
 
しっかりと仕留めるには、あれで釣りたいとか、これで釣りたいなんてのは....だいたい泣きをみて終わる。
 
しばらく反転流を2人で注視し....。
 
セミは浮いていない。
 
だが、小さなモノを捕食しているライズではない。
 
ハチ、ビートル....そんな感じのモノが葉っぱに混じって浮いている。
 
ってことで、今日は一度も結ばなかったブルーハンピーを選択し....。
 
タイミングを見計らって鼻先に落とすと....。
 
ヒット!
 
さぁ、ゆっくりと....。
 
慎重に....。
 
岩壁から下り....。
 
対岸に渡ってシャロー部のビーチに誘導し....。
 
ラストフィッシュをサイトで狙い仕留め....無事ランディング!
 
そのタイミングで再びドシャッ!と雨が降りだし....。
 
ライズを狙っている最中でなくて....良かったよね!
 
で、ハット内に移動し、コーヒーを入れながら窓の外を見ると....。
 
あれっ?上流からMuddy waterが....。
 
あと10分遅かったらと思うと....。
 
ライズを狙っている最中でなくて....良かったよね!
 
で、5時20分、ヘリの音が上流へと向かい....。
 
あっ、スティーブンたちをピックアップしに行ったねと....。
 
10分後、再びヘリの音が聞こえたが....なぜか下流へ向かった。
 
そして数分後、ハットにランディングしたヘリには....。
 
スティーブンも乗っており....。
 
下流へ戻った原因は....これ!
 
さっきまで釣り上がっていた区間内での土砂崩れをオーウェンが見つけてスティーブンに知らせ....。
 
ひとまずサイモンをロッジへと送り....。
 
いつ崩れたかわからないスティーブンたちは....。
 
もしかしたら俺たちがスタックし、ベースキャンプに避難しているかもと先にチェックしに行ったようで....。
 
ベースキャンプ周辺に目印がないのを確認してから....ハットに来たんだとさ。
 
また、先程通過したMangatera RiverとMaropea Riverの合流点だが....。
 
Mangatera RiverもMuddy waterになっており....。
 
雨が降っていなければ、ほんの少しのだけMangatera Riverにアタックしたかもしれないが....。
 
さすがにゴロピカドンを聞いた日にMangatera Riverのような渓相にアタックするのは....No brain!
 
まぁ、とにかく無事にヘリ乗り込み....。
 
上空から見下ろすと....。
 
Rangitikei Riverに流入する滝....。
 
滝....。
 
滝....全てMuddy water!
 
ほんの少しのタイミングのズレで大事になりかねない自然界での遊び。
 
今日は(も)、とことんラッキーだったと思う....。
 
2人とも笑いながら「Survivorだな!」って....。
 
サイモンも素晴らしい釣りができたと喜んでおり....。
 
夕食では、ジョージ(アメリカ)、サイモン(ノルウェー)、スティーブン(NZ)、ミック(日本)で、今日の思い出やそれぞれの国の釣り話をずいぶんと長いこと話していた....。
 
明朝、サイモンは早起きしなくちゃならないのに....。