え…?
義父「ななこさん、こんばんは。」
私「こんばんは。夜遅くにすみません。」
お義父さんも大好きですが、お義母さんにはない緊張感があります。
義父「ごめんね、バカ息子が。」
私「え?」
義父「話は聞かせてもらったんだけど、離婚したいなんて言ったんだって?そんな覚悟のない奴だなんて思ってなかったよ。」
私「原因は私にあるので。」
義父「それも全部聞いてる。本当にごめんなさい。浮気をしたわけでも暴力を振るったわけでもないのにそんなのは離婚の理由にならないんだよ。」
私「いえ、私もたくさん我慢させてしまってるんです。」
義父「ななこさんは悪くないから。もし自分の息子じゃなかったら、簡単に離婚だなんて言う男はろくでもないからこっちから捨ててやりなさいって言うんだけど、ごめんね、息子には甘いんです。というか、ななこさんと別れてほしくない。おもちちゃんにも会いたいしね。だから仲直りしてほしいです。」
私の説明の仕方が良くなかったのか、息子の嫁だからなのか私の為に怒ってくれていました。
でもそんな感じだと、益々りょうくんに会ってもらっては困る。
もう話を蒸し返したくない。
私「さっきお義母さんにもお話ししたんですけど、ハワイに行ってから離婚の話題が出てないんです。お義母さんからはそれは臭いものに蓋をしているだけで、解決してないって言われてしまったんですけど、それでも私は良いと思ってるんです。逃げてるって思われちゃうかもしれませんが、離婚の話をしてる時すごく辛かったんで、もう嫌なんです。」
義父「そうだよね。おもちちゃんもいるのにそんな事言われてさぞ辛かったでしょ?その離婚の話が消えたっていうのは初めて聞くから分からないんだけど、もうりょうも離婚したくないって思ってるって事なんだね?」
私「離婚したくないと思ってるかも分からないんです。とにかくハワイから離婚の話は出てないので、私からもしていません。」
義父「ななこさんはそれで大丈夫なんですか?」
私「はい。私はりょうくんがもうこのまま離婚の話をしないなら、なかった事にしたいです。私は離婚したくないので。」
義父「分かりました。それでななこさんが良いなら…ね?お母さん?…ごめん。私は良いと思うんだけど、お母さんははっきりさせたい性格みたいで、…違う?りょうを怒りたいんだって。」
お義父さんから聞かなくても、お義母さんの怒っている声は私の所まで届いていました。
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