私「りょうくんからしたら私の顔はもう不自然?」
彼「今はまだね、でも色々手入れしてるのは分かる。」
私「それの何がいけないの…」
彼「いけなくはないんだけど、もっともっとってなりそうで怖い。ななこって1つの事に熱中するタイプだから。」
私「りょうくんの言ってる事も分かるんだけどさ…」
彼「絶対やらなきゃいけない事でもないでしょ?」
私「その言い方ずるよ。おもち生まれる前、私体を動かしたくてパーソナル行ってたでしょ?それも趣味みたいなものだったけど、りょうくんが男性のトレーナーさんが嫌だって言うから退会したよね。今だってたまには体動かしに行きたいけど、りょうくんが嫌な顔するの分かるから行ってないんだよ。やらなきゃいけない事?と聞かれたら、やらなくてもいい事かもしれないけど、でもそうやって好きな事ひとつづつ諦めるの悲しい。」
彼「そう?俺はななこに言われたら迷わず止めるけど。」
私「私がゴルフ行かないで?とか飲みに行かないでってりょうくんの好きな事に対して言ってら何で?って思うと思うよ。」
彼「ななこが嫌なら行かないよ。」
私「そう?理解しようとしてくれない私に…好きな事を奪っていく私に疑問を感じない?」
彼「それ俺のこと?」
私「…うん。」
彼「なんだよ、それ。」
私「本当に嫌な事ひとつやふたつなら私も譲るけど、りょうくん全部じゃん。仕事も趣味も、全部だめだって言うんだもん。」
彼「そんなに酷いかな、俺。」
私「うん。無理かも。全部りょうくんの言う通りにはできないよ。」
彼「全部じゃないよ、ななこが女子会行く日はおもち見てるし、そうじゃない?」
私「うん。」
彼「そんな酷い男かな…」
私「りょうくん優しいし、家族大切にしてくれるし、ひどい夫では全くないんだけど、私みたいに色んな事に興味があったり、色々したい人とは合わないと思う。」
彼「なんだよ、それ。他の人勧めてるの?」
私「私より合う人がいる気がして。」
彼「…ヒートアップしそうだから、もう行くよ。」
りょうくんはホテルに帰りました。
離婚しない為に譲れる事をひとつづつ探していましたが、全て譲ってまで一緒に居たいのか分からなくなりました。
寝ても朝スッキリしない方にお試しいただきたいです。