弟「終わったー。」
私「お疲れ様。」
弟「すぐ振り込んで終わらせたい。そう、結局いくらだっけな…あ、弁護士から長文lineきてるからお姉ちゃんにも送るね。」
私「うん。」
全ては載せられませんがこんな感じで送られてきていました。
弟「慰謝料は50万にしてくれたんだよ。相場の最低額。」
私「慰謝料だけじゃないの？払うの…」
弟「慰謝料の他に中絶した後の診療代とか、あと心療内科にも通う事になって、仕事に行けないとか色々あったじゃん？そのお金は慰謝料と別で払うみたい。」
私「どれくらいの期間心療内科に通ったとか裁判では話してなかったよね？薬を飲んだとは言ってたけど。相手の言い値なの？」
弟「そこは提出された領収書の分だけで良いみたいだよ。」
私「そうなんだ…貸したお金は？」
弟「そう、それはlineにもない？彼女の為に引っ越し代出したり、出生前診断とか、そういう結婚の為に使ったお金全部、仲が良かった時に払ったお金だから今回の裁判との因果関係が認めづらいって…」
私「ん？そうなんだ、良く分からないけどその分は引いてくれないのか。」
弟「被告だもん、それはそうだよ。」
私「だってりくの弁護士がそこ主張してたから、期待しちゃった。」
弟「何を言うかは弁護士にほとんどお任せしたんだけど、あれは彼女に大金を使った事を主張したかっていうのもあるけど、それと同じくらい彼女を大切にして結婚する気があったって事も伝えたかったんだよ。できちゃった婚だけど本当に結婚する気だったじゃん？彼女は遊ばれたって言ってたから、裁判官の心証を良くする目的もあったんじゃないかな。」
私「そういうことか。」
弟は結局80万円近く元婚約者に払う事になりました。
弟は満足している様子でしたが、私は裁判官が味方してくれるような裁判であっても訴えられた側はそんなに払わなければいけないのかと思いました。
だって元婚約者に非があった事は明らかです。
裁判を聞いていた人間なら分かるはずです。
弟「お姉ちゃんが悔しそうだよ。」
私「りく悪くないもん。」
弟「どうだろう？子供殺してるから悪くなかったとは言えないよ。」
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