彼「ななこ、ごめんね。俺の親が。」
私「りょうくんが謝る事じゃないよ。」
彼「このまま家帰る?会いたくないでしょ。」
私「そういうわけにはいかないよ。挨拶もしないで帰ったら気まずくなっちゃう。それに、荷物も置いてるし。」
彼「親には説明しておくから無理しないで大丈夫だよ。落ち込んでると言えば分かると思う。」
私「そんな事言ったら余計に恐縮するでしょ。私が目を離さなければ良かったんだよ。」
彼「おばあちゃんも来てたし、それは難しかったよ。」
私「たらればになっちゃうけど、私がちゃんと見てれば、おもちにこんな痛い思いさせずに済んだ。」
自分のせいにしなければ、義母を責めてしまいそうでした。
彼「俺のせいだよ。あんな泣いたおもち初めて見た。」
泣き方がいつもと違いました。
家でも大きな声で泣く事もありますが、そんなレベルではないというか…
上手く説明できませんが、頭から声が出てるような、いつもと違う大きな声でした。
すごく痛かったんだと思います。
可哀想に。
私「荷物だけ取って早く帰ろう?お義母さんに怒っちゃいそう。今自分が冷静じゃないの分かる。」
彼「俺だって怒ってるよ。ななこからは言いづらいだろうから俺から言うよ。」
私「冷静にね、」
私達は落ち込んだまま、りょうくんの実家に戻りました。
義祖母は帰ったみたいで、心配そうな顔をした義両親だけがリビングにいました。
義母「本当にごめんなさい。どう?足?」
彼「爪は剥がれて黒くなってる。とりあえず消毒してガーゼで巻いてもらったけど、悪化したら皮膚科に行くように言われた。」
義母「そんな、」
義母が手で顔を覆いました。
いつもなら「大丈夫ですよ、お義母さん」と、すぐに背中をさすってあげられるのに、この日は足が一歩も前に出ませんでした。
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