元「ずっと後悔してるんだ。離婚したこと。」
私「うん。」
元「あと傷つけたこと。」
私「うん。」
元「あの時はななこを傷つける事が平気になってて、どんどんエスカレートしていった。自分でも止められなくて本来の自分じゃなかったんだよ。」
私「うん。」
元「でも俺が最後酷いことをしたせいで、良かった思い出まで悪いものになっちゃったんじゃないかと思って…でも俺達いい思い出もたくさんあるじゃん？というかその時間の方が長いよね、そういう思い出まで忘れてほしくないんだよ。」
私「うん。」
元「なんか言ってよ？どう思ってる？」
私「どうも思ってないかな。」
元「まだ怒ってる？」
私「怒ってないよ。離婚直後は大嫌いだったけど、今は何の感情もない。」
元「それって忘れたってことだよね？」
私「そうだね。」
元「本当にあの時はごめん。マジで後悔してる！」
私「謝る必要はないよ。ちゃんと慰謝料払ってくれたし、もう過去の清算はしてるでしょ。」
元「そうだけど、ななこが怒ったままなら意味ないよ。俺はまた友達に戻りたいし、ななこにも俺達の思い出大切にしてもらいたい。」
何で？
ロマンチスト？
なんなの？
私「本当に全然怒ってないよ。でも思い出すとさ、やっぱり最後の嫌な記憶まで思い出しちゃうんだよ。だから忘れてるわけではないんだけど、自分で思い出に蓋をしてる感じかな。」
どうせもう二度と話すことはないのだから、せめて元旦那さんの気持ちを楽にしてあげようと思いましたが、自分の気持ちに嘘はつきませんでした。
元「俺ずっと友達になりたいって言ってるけど、何でだめなの？もう怒ってはないんでしょ。」
私「もう結婚して家族がいるから。家族が嫌がることはしたくない、それだけ。それに不倫してる友達は嫌だよ。そろそろいいかな？」
彼「好きだよ。」
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