しあわせおっぱいの鈴木みおです。
香害学習会で、たくさんの本に出会ったので、読んだ順番にご紹介していきます。
まずは「転校生はかがくぶっしつかびんしょう」という絵本です。
絵本なので、あっという間に読み終えることができます。
簡単で優しい文章と、ほんわかした絵で、とてもとても大切なことを伝えてくれています。
学校の中には、どんな化学物質があるのかな?
自分の身の回りには、どんな化学物質があるのかな?
そんなことを考えるきっかけになります。
転校してきたまつおかさんは化学物質過敏症です。
まつおかさんと仲良しになるために、みんなはいろいろ考えます。
いろいろな提案もするし、行動もします。
最後は・・・
仲良くなるだけじゃなくて、めっちゃくちゃ素敵なラストが待っています。
わたしの「まちらいぶらりー@ねむのま」にもありますので、読みたい方はご連絡くださいね。
さて、こちらの本には帯がついていたのですが、その帯を書いているのは宮田幹夫先生。
化学物質過敏症の第一人者で、わたしも宮田先生に診断していただきました。
帯にはこんなことが書いてあります。
「『化学物質過敏症』とは、空気中のちょっとした汚染化学物質に敏感に反応して、頭痛や気分が悪くなる病気です。
普通の人でも空気の汚れは健康に悪いのです。
病気のお子さんは空気が汚れている学校には行けず、勉強もできなくなってしまいます。
周りの方が少しだけでも気を遣っていただければ、普通の学校生活ができるのです。
優しい人になっていただけませんか。」
そう!!
この絵本には優しさがあふれています。
だから、読んでいて涙が出そうになりました。
そして、あとがきにはこんなことも書いてありました。
「いまつらい人に、『待っててね』と言えるでしょうか。
シックハウス症候群と同じような症状が、柔軟剤や消臭剤によって起こる。
それが、「化学物質過敏症」・・・・・その結論を見るには、5年10年の時間がかかります。
もっとかかるかもしれません。
そのあいだ、いまつらい人に、「待っててね」と言えるでしょうか。
化学の結論を待っていたら、楽しいはずの時間を、思い出になる経験を、奪ってしまう事になります。
『転校生はかがくぶっしつかびんしょう』かがくぶっしつかびんしょうは、そのような、いまつらい思いをしている子のために、なにができるかを考えて描きました。」
あぁぁ、愛があふれ出している♡
わたしが化学物質過敏症と診断された時に、宮田先生も愛にあふれた言葉をたくさんかけてくださりました。
診断されて悲しいという気持ちよりも、安心とか、ほっとしたというか、寄り添ってくれる言葉に包まれて、なんだか気持ちが緩みました。
そして、宮田先生のような「患者さんに寄り添い続けるドクター」に出会えたことにも感謝の気持ちでいっぱいになりました。
患者にならなければ、この先生には出会っていなかった。
それは、昨日の香害学習会でも同じことを感じました。
つらいことはいっぱいあるし、いつでもいろいろな症状に苦しくなるけれど、この病気になったからこそ「人のやさしさ」を感じる機会も増えたと思います。
だからみなさんも、ぜひ知っていただいて、優しい人になってください♡
まずは「知ること」から始めてみてはいかがでしょうか。
そのはじめの一歩に、こちらの本はとってもおすすめです。