誕生学アドバイザー・産後教室講師の鈴木みおです。
産後のお母さま向けの誕生学をご案内すると「まだうちには早いから・・・」とか「性教育が必要なお年頃になったら聴きに行くね」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
まぁ,もったいない!
そして,大きな誤解が二つ。
まず一つ目は,誕生学は性教育ではありません。
生や性につながる「いのちの話」として,妊娠や出産のことをお話ししますが,決して性教育目的だけではありませんし,性教育だけを目的としていることもありません。
そして次の大きな誤解。
性教育=いのちの教育は生まれたその日から始まっています。
思春期になったから・・・とか,そろそろ月経の話でもしておこうかな・・・という時から始まるわけではありません。
おむつ替えは、自分のプライベートゾーンを清潔にしてもらう経験です。
そんな時に、どんな風に扱ってもらうか。
「きれいにしましょうね。気持ちよくなったね。新しいおむつはさっぱりするね。」という声をかけながら、丁寧に扱ってもらうのか。
「あー、うんちしてるー。きたないなー。」という声をかけられながら、交換してもらうのか。
そこから始まっているのです。
そして、抱っこやおんぶや肌の触れ合い。
自分の身体をどのように触れてもらうのか。
同性に、異性に、他人に。
その「肌の記憶」が成長した後もつながっていきます。
沐浴やお風呂も同じですね。
他人に触れられて、洗ってもらったり、一緒に湯船に浸かったり。
その経験の積み重ねが、将来につながっていくのです。
そのことを意識している「親」は少ないと思いますが、生まれてきてからの赤ちゃんのお世話のすべてが、その子の性教育=いのちの教育につながっていくのです。
赤ちゃんがこの世に生まれてきて一番最初に受ける教育は、国語でも数学でもなく「いのちの教育」です。
その土台を作ったり、誕生について考えることで、いのちの教育がより深く、あたたかいものになっていくためのきっかけが「誕生学」です。
ぜひ、誕生学に出会ってくださいね。