前回の続きです。
釜山駅前から87番のバスに乗り、10分ちょっと![]()
バスは急な坂道を曲がりながらどんどん上って行きます。
道の両側には住宅や商店がびっしり。
釜山市民の普通の暮らしがある風景です。
運転手さんに確認しながら「ホチョンマウルイック」で下車。
漢字で書くと「虎川村入口」
降りたはいいけどあたりはなんの変哲もないただの住宅地です。
開いてるのか閉まってるのかわからないよろずやがあるだけ。
家と家の間はものすごい急な下り階段になっています。
毎日の上り下り、大変だろうな…
誰もいない通りを歩いていくと家の壁に虎の絵が![]()
虎川村の名前に由来しているんでしょうか。
ハルモニと虎![]()
ハルモニが喜んでいるみたいなので虎の恩返し?
横向きに描いているのがユニークですね。
あ、ここ、ここ!
見たことのある可愛い階段です。
下は住人のいる普通のお家だけど屋上には上がってもいいんです。
ドラマの舞台になったことで訪れる人が多いって聞いたけど、人っこひとりいません![]()
住人の方に感謝してそうっと階段を上がります。
夜9時以降は遠慮してほしいとのこと、当然ですよね。
ドラマ〈サム、マイウェイ〉で主人公たちが夜景を眺めていたテラスです![]()
今はがら~んと空っぽでなんにもないただの屋上でした。
隅っこにコーラの瓶で出来たツリーがありましたが
これは実際にドラマで使ったものなのかな?
主人公たち(パク・ソジュンとキム・ジウォン)が眺めていた景色。
ドラマをちゃんと見ていないのでよくわからないのですが
田舎から出てきたアボジに「ソウルの夜景を見て」と言っていたシーンがあり
なんとなく違和感を覚えたことがありました。
本当のロケ地は釜山だったんですね~納得![]()
あたりを眺めていると何やらビルの屋上に人影が。
画面のちょうど中央あたり、松の木の後ろの白い建物です。
ズームしてみると、確かに屋上に人がいる![]()
双眼鏡を構えたアジョシの姿に見えますが…
その建物の方に行ってみました。
壁にはホチョン生活文化センターと書かれています。
アジョシはというと、まだ屋上で微動だにせず双眼鏡を覗いているのです![]()
1Fはカフェになっているようなので入ってみましよう。
意外なことに(失礼)ものすごく本格的なコーヒーを立てているカフェでした。
マスターは若い男性で英語ペラペラです。
コーヒーの種類もいっぱいあり結構いいお値段してました。
焙煎マシーンや豆をひく機械なども立派なものが揃っていました。
小さなテラス席もありホチョンマウルが一望できます。
窓際の席に着き普通のブレンドのアメリカーノを注文しました![]()
小さなビスケット付きで4000W。
まるで崖の上に建っているみたいな感覚で窓の下には絶景が![]()
もう目が釘付けになります![]()
こちらはレモネード、5000Wです![]()
外は寒いけど階段を上り下りしていたら汗ばんでくるんです。
この素晴らしい眺望なら決してお高くないですよね![]()
観光客の姿は見えず、地元の方が時々お茶をしに来ていました。
西に傾いていく夕陽を眺めながらの素敵なティータイムでした![]()
忘れていました、屋上のアジョシ。
もうお分かりとは思いますが実はお人形なんです。
双眼鏡を構えて24時間365日、村を見守っているのです。
モデルは以前の村長さんだった方ということ。
服の皺とかもリアルに出来ていますね~![]()
アジョシの見つめている方向にはこんなタルトンネの絶景が。
朝鮮戦争の時に避難してきた人々が、土地を求めて
坂の上へ上へと家を建てていった様子がよくわかります。
角度を変えて見てみましょう。
横に並ぶ家々の間には、長くて急な階段が縦に何本も伸びています。
毎日上り下りを繰り返す暮らしが何十年も続いているのです。
人間の強さ、逞しさを感じるとともに胸の痛い思いもする光景です。
釜山には今や一大観光地となった甘川文化村というタルトンネがあります。
オブジェの前での記念撮影には長蛇の列が出来ているとのこと。
ここ虎川村もそのうち第二の甘川村になるのでしょうか。
良い方向の町おこしになればいいのですが…![]()
以前に甘川文化村を訪れた時の記事があります。
よろしければご覧ください。 前編→☆
後編→☆
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