【亡き友人との約束②】優しく強く美しく懸命に生きた女性 | 交際0日婚で最短最速最高に幸せな結婚を叶えた BEST婚活アドバイザーさわ
今日は
昨日の記事の続き
亡き友人
りんちゃんと過ごした日々
りんちゃんという女性が
懸命に生きた証
そして
りんちゃんと交わした約束
みなさまと共有できたらと思います。
決して
かわいそう・・・
という視点ではなく
こんなにも
優しく
こんなにも強く
皆を愛し
皆に愛された女性が存在していたということ
命がある
生きている
これが当たり前ではないこと
今私達は
彼女が生きたかった世界にいること
そんな視点で読んでもらえたら
嬉しいです
昨日アップした記事
昨日までのダイジェスト
友人の看護師りんちゃんは
ダメ男ばかりと付き合っていた
↓
今までのダメ男とは違う
誠実な男性と出会い交際
↓
夢だった結婚へ
↓
入籍1ヶ月前体調に変化が
↓
大きな大学病院を紹介され精密検査
りんちゃんの病気は果たして。。。
大学病院での様々な検査中
りんちゃんは別人のように
どんどん痩せていった。
最初は仕事をしながら
週3日程出勤して
あとは有休を使って大学病院へ通っていた。
検査すること1ヶ月
「りんちゃんに体調どう?」
「大丈夫?」
と聞くと
「うん・・・」
「検査の結果ハッキリしなくて」
「体調はどんどん悪くなっく感じ」
明らかにりんちゃんの元気が無くなっていた。
婚約者ゆうくんとの
入籍予定日も迫っていた。
私は心のどこかで
きっといっときの病気で
原因が分かって治療すれば
また元気なりんちゃんに戻れる!
そう勝手に信じていた。
でもりんちゃんの出勤は
週2日となり
週1日となり
そして仕事場にも
来れなくなってしまった。
ただ救いだったのは
予定していた
りんちゃんとゆうくんの入籍は
予定通り行い
めでたく夫婦になれた
この時
りんちゃんから報告では
「ゆうくんと無事入籍しました
これからの未来は不安もあるけど
ゆうくんがそれでも一緒に居ようと
言ってくれました。その言葉を信じて
前に進もうと思います!」
りんちゃんの嬉しそうなメッセージに
私も嬉しくなったし
すごく安心したのを覚えている。
体調もすぐれない
大きな病気の疑いがある彼女と
予定通り入籍することを決意した
ゆうくん。
カッコイイ男だな〜
と思った。
そして結婚したことで
病気と向き合う覚悟ができたりんちゃん。
2人が2人の未来を信じて
勇気を持って進む覚悟を感じた。
きっと
ゆうくんも結婚することで
少しでも前向きになってもらいたい!
病気である未来ではなく
2人で歩む明るい未来を描きたい
そう思っての入籍だったんだと思う。
でも現実は
2人に更なる試練を与えた。
入籍から2週間後
内視鏡検査やCT・MRI・採血
様々な検査の結果
りんちゃんは
原因不明
原発不明
進行性のがん
という診断を
大学病院の医師から告げられた。
りんちゃんはこの時31歳
信じられなかった。
えっ?
なんで?
どうしてりんちゃんなの?
結婚したばっかりじゃん!
これから幸せになるんだよ?
何かの間違いだよ!
私は病名を聞いたとき
こんな気持ちでいっぱいだった。
でも私より100万倍
りんちゃんやゆうくん方が
こんな気持ちで
いっぱいだったと思う。
嘘であってほしい
夢で合ってほしい
どうして私が?
どうして彼女が?
どうして今?
どうしてこのタイミング?
診断名を知ったのは
りんちゃんからの報告ではなく
病棟の師長からだった。
きっとりんちゃんは
絶望とショックで
誰かに報告するという気に
なれなかったんだと安易に想像できた。
原発不明ということは
治療法の確立が不明であることを意味していた。
看護師なら分かる。
それは
りんちゃんの命のが尽きる時間が
刻一刻と迫っていることを
意味していた。
その日から
ずっとりんちゃんのことが
頭から離れない
どうしてるかな?
大丈夫かな?
また一緒に働きたい
また一緒にふざけたい
また一緒に愚痴りたい
また一緒に笑いたい
でも
りんちゃんの気持ちを考えると
メッセージの言葉が思いつかない。
簡単に
「大丈夫?心配だよ」
「何か力になれることある?」
「病気が良くなりますように」
りんちゃんの気持ちを考えると
そんな上部だけの言葉に
不快感を覚え
結局メッセージを送れない
私は無力だ・・・
完全なる無力だ・・・
りんちゃんが進行がんと診断が下り
3ヶ月程して
「体調が少し良くなったから」
と職場の病棟にゆうくんと一緒に
顔を見せにきてくれた。
痩せ細って
顔色が白い
ニット帽を被っている姿をみて
髪の毛がないのだと察する。
そして
車イスに乗っている。
半年前の元気なりんちゃんとからは
想像つかない姿だった。
私は驚いてることを悟られないよう
「早く戻ってきてよ〜
りんちゃん居ないと
病棟の明るさ半減なんだから!」
と笑顔で肩を叩く。
「大丈夫?」と心配されるより
カラッと明るく話た方がいいと思った。
りんちゃんはそのとき
抗がん剤の治療が始まったこと
一時退院ができたこと
ゆうくんとの新婚生活のこと
15分程話をすることができた。
前は流暢にマシンガントークで早口だった
りんちゃん。
今はゆっくり言葉を選んで話している。
きっと皆に心配かけまいと
すごく気を使っていたんだと感じた。
痩せてて
髪の毛がなくて
顔色が悪くて
変な話
病人ですよ!
って姿になったりんちゃんだけど
優しい旦那さんと笑い合い
仲間に囲まれて
笑顔で話す姿は
今まで見てきたりんちゃんの中で
一番幸せそうな姿だと感じた。
なんとか治ってほしい。
治らなくても苦痛なくできるだけ長く
幸せに過ごしてほしい。
そう願って
「またね!」と笑顔で別れた。
そしてこの日が
生きているりんちゃんと会えた
最後の日となった。
次に会ったりんちゃんは
ウエディングドレスを着て
綺麗にお化粧をして
静かに棺の中で眠っていた。
体の違和感を感じた時から約1年
進行がんの診断から約8ヶ月
りんちゃんは
自分の命と懸命に向き合い
命の時間を受け入れ
家族に見守られながら
静かに天に召された。
31歳だった。
亡くなったと連絡を受けたとき
現実を受け止めきれず
何かの間違いだと信じられなかった。
でも
お通夜で
静かに眠るりんちゃんをみて
この世にもう
りんちゃんが居ない現実を突きつけられた。
悔しかっただろう
悲しかっただろう
怖かっただろう
生きたかっただろう
りんちゃんの気持ちを考えると
涙が溢れて止まらない。
どうしてりんちゃんなんだろう
こんなに優しくて
こんなに一生懸命で
ドジだけど憎めない
同僚や患者さん
みんなから愛されていたりんちゃん
神様は居ない
そのとき
そう強く思った。
お通夜では
りんちゃんが生きた記録や写真が
飾られていた
旦那さんのゆうくんと
病室で笑顔で映る写真
まだ交際していたとき
バーバキューをしている写真
予定していた結婚式はできなかったけど
試着した赤、黄色、ピンクのドレスの写真
可愛かったなぁ。
病気になってからも
幸せそうに微笑むりんちゃん。
りんちゃんの家族が作った
りんちゃんが生まれてから大人になるまでの写真
りんちゃんの
お父さんお母さん
ご兄弟もこんなに可愛い家族を亡くした喪失感は
計り知れない。
そして
りんちゃんが自分の死期を悟り
最期に残したメッセージも知ることができた。
その手紙の一部
「この手紙を読んでいるということは
私が頑張れなかったってことかな?
私はお父さんお母さんの家族として生まれてきて
本当に幸せでした。今まで育ててくれてありがとう。
そして先に死んでしまうこと、悲しませてしまうこと
申し訳なく思ってます。
ゆうくんのことだけど、彼はまだ若いです。
彼がこれから素敵な女性と出会い結婚する
となったときは一緒に喜んであげてほしいです。
私からの最後のお願いです。」
りんちゃんらしいなと思った。
最後まで
自分のことより相手のことを考えていた。
そんな優しく強く懸命に生きた
りんちゃんと一緒に過ごせたこと
誇りに思う
ありがとうりんちゃん。
何もできなかったけど
りんちゃんが大切なこと
たくさん教えてくれた。
命があること
今日があること
明日がやってくること
当たり前じゃない
今生きている
この世界は
誰かが生きたかった世界
自分の命に限りがあること
私を含め
みんな忘れているよね
もっと大切に生きよう
もっと大切な人を大切にしよう
生きているうちに
やりたいことやろう
明日死ぬかも
と思ってチャレンジしよう
そして
りんちゃんのように
命と向き合い懸命に生きたい
りんちゃんが命を掛けて教えてくれた。
旦那ゆうくんの喪主の挨拶では
「りんと結婚できて最高に幸せでした。
こんなに優しくて人を思いやれる女性を
僕は他に知りません。
新婚生活はほとんど病室でしたが
それも2人の良い思い出です。
これからもりんと2人で生きていきます。」
ゆうくんのこの言葉に嘘はないと思った。
決してりんちゃんとゆうくんは
悲劇のヒロイン
生きれなかった花嫁
花嫁を亡くした花婿
なんかじゃなく
そこには尊い命と向き合い
2人だけの幸せがあった。
普通に生きている夫婦より
ずっとずっと
凝縮した濃い一生分の幸せな時間だったんだ。
6年経って
やっとこのりんちゃんの話ができる。
私の中でりんちゃんの話をすることは
この6年間すごく辛いことだった。
りんちゃんが亡くなって6年間
彼女を思い出さない日は無かった。
年月が経って
気持ちの整理がだんだんついてきて
りんちゃんという
優しく強く美しく
皆から愛された女性がいた事
りんちゃんの命が教えてくれたこと
自然と書きたくなって。
最初の話に戻るんだけど
なぜ看護師の私が婚活の発信しているのか?
その答えの大きな原点って
りんちゃんなんだよね。
ダメ男に騙され続けて悩み苦しんだ時期
りんちゃんが
「今なら同じ立場の女性の気持ち
すごく分かってあげられる!」
「恋愛カウンセラーになっちゃおうかな!」
「そのときは満員御礼だよ!」
こんなことを冗談で言っていた。
でも私は
りんちゃんは生きていたら
自分が悩んだ経験を活かして
恋愛相談とかやりたかっただろうな〜
とわりと本気で言っていたんだと感じたんだ。
りんちゃんと同じ
ダメ男と付き合った経験と
結婚を夢見た私が
りんちゃんのやりたかったことを
受け継いでみたいな。
って思って。
(もちろん私も本気でやりたい)
そんな自分の婚活発信の原点と
りんちゃんという素晴らしい女性が
存在したこと。
命には限りがある事
だからこそ
やりたいこと
叶えたいこと
生きているうちに思いきりやろう!
その叶えたい事が結婚なら
あなたの力になりたい。
全力で応援したい。
そんな思いを届けたくて
思い切ってりんちゃんのこと書いてみました。
正直
勇気がいったな。笑
涙で書けない日もあった。
でも書き終えた今は
清々しく
きっとりんちゃんも
喜んでくれているんじゃないかと思う。
決して暗い気持ちや同情じゃなく
明日を生きる前向きな気持ちに
なってもらいたいなと思ってます!
2日間に渡り
お付き合いいただきありがとうございました!
これからも私の中で
りんちゃんは生き続けてます
りんちゃんこれからも大好きだよ〜
最後まで読んでいただき
ありがとうございました

今日もあなたが
穏やかで優しい時間を
過ごせますように
心を込めて
さわ より

