その昔撮影した覚えのある写真を探すべく
久しぶりに外付けHDDを引っ張り出した
雨降りで冷える勤労感謝の日。
撮影したのは確か・・・
2012-13年あたりだったような?
くらいの曖昧な記憶を頼りに探す過程で
あんなにも鮮烈で鮮明だった
トルコで過ごした日々の記憶が
いつの間にすっかり薄れていることに気付く。
苗字を林家に変えようか?な勢いで
ひたすらに写真を撮っていたトルコ生活。
心動くものが多過ぎて撮らずにはいられなかった。
何年か前に興味本位で
その枚数をざっくりと数えた際には
なんと5万枚もあった。
非日常の旅先での写真というより
(一部そういうものもあるけどさ)
ただひたすらに
日常生活の中で撮り貯めた写真たち。
いつ・どこで・どんなものを撮ったのか
以前はそれなりに覚えていて
必要となれば記憶だけを頼りにささっと
5万枚の中から欲しい写真を見つけていた。
そして、今日気がついた。
今はもう、それができなくなっている。
悲報!である。
ささっと探せなくなった今
欲しい写真を見つけるためには
2012-2013年の写真を1枚ずつ
チェックするほかない。
トルコに住みたいけど住む術がない!
と言っていた2012年
それからトントン拍子にコトが運び
夢が実現した2013年
そんな当時の私が
ファインダー越しに目にして切り取った
イスタンブールの街。
10年後の今
東京でしっぽりしている私は
その記録を見て心打たれてしまった。
愛に満ち溢れた写真ばっかだなぁ・・・
過去の自分が撮ったものを見て
率直にそう感じた。
私のトルコ写真を好きだと言ってくれる
ありがたや~な方々から
似たような言葉をいただいていたなぁ~
と思い出しながら。
今はすっかり眠ってしまっている
何か新しいことに挑戦するときの感覚を
写真を通して少しばかり思い出した。
そして、すっかりご無沙汰になっていた
ブログを久しぶりに書いてみようと思った。
探していた写真とは別のもので
たまたま目に留まり「あ!」となった1枚。
2013年
イスタンブールに住み始めて間もなく
ヨーロッパ側新市街 カラキョイの船着場にて
トルコのゴマパン、スィミット屋さんをパチリ。
なんでこの1枚に「あ!」ってなったかってね。
次の1枚も見てみて~。
2019年
イスタンブール暮らしを卒業した翌年
改めて1ヶ月間旅行で訪れた際のもの。
「このスィミット屋のおじさんって
昔からずっと同じ場所にいるよなぁ。
1年ぶりまして!お懐かしゅう!!」
と、心の中で思いながら撮らせてもらった1枚。
今日、過去の写真を見返す中で
トルコに暮らし始めた当初から
(というよりきっともっとずっと前から?)
ずっと変わらず同じ場所にいたんだな~
ってことに気付いて、ちょっとグッときた。
この写真からさらに3年経った今
カラキョイにはガラタポートができて
豪華客船も戻ってきて
街並みもすっかり変わっていることでしょう。
このおじさんは今も変わらず
船着場の前で立っているのかな?