山本寛斎さん@イスタンブールの想い出 | *tapi旅* おかわりトルコ!イスタンブール

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何度も「おかわり」したくなる国トルコ。
勢い余って移住し、ゆるく激しいイスタンブール暮らしを堪能。満腹帰国後も、つまみ食いトルコ活動継続中!

日本にいたら

こんな機会なかっただろうな。という

イスタンブールで暮らしていたからこそ!な

経験の中で、印象的だったもの。

 

そのひとつが

山本寛斎さんのファッションショーに

スタッフとして携わったこと。

 

日本×トルコ 外交関係樹立90周年の

交流イベントとしてイスタンブールで行われた

HELLO ISTANBUL!!

 

 

こちらの動画でもチラチラ映り込む

黒子役のひとりとして参加した私。

 

黒子の恰好をして手に照明を持ち

ランウェイを歩くモデルさんの衣装に

イイカンジwに照明を当てる。という役目。

 

いや、私、ただの在住者。

 

なのに、ショーの命?である衣装が映えるよう

照明を操るという大役。

 

しかも、決められた角度やタイミングはなく

モデルさんの動きに合わせて、自分で判断。

 

いや、私、ただの在住者。

 

刀を振り回す侍のような立ち振る舞いで

次から次へとやって来るモデルさんの衣装に

前から横から後ろから、とにかくイイカンジに

照明を当てなければならないという。

 

いや、私・・・(以下省略)。

 

敵と対峙する侍さながら

照明という名の刀をかざし

ランウェイ上で派手に動き回る黒子。笑

 

 

 

これはショー当日の朝、設営中の写真かな?

例に漏れず、通りすがりの御猫様。

 

練習中、リハーサル中、本番と

スマホは控室に置きっぱなしだった黒子。

 

写真、ほとんど撮れなかったよね。

 

 

初日、顔合わせの日

発声練習みたいのをしたときに

寛斎さんからご指名いただき

みんなの前で大声を出すことに。

 

ききききんちょー!と思いつつ

腹の底から声を出し、頑張った。

 

・・・つもりだったが

寛斎さんからいただいたお言葉は

「なんでアナタはそんなに笑ってるの?」

だった。

 

私、キンチョーすると笑っちゃうタイプ?

笑顔封印で、もう一度!の刑。

 

 

その後

練習の日→リハーサル&本番の日と

丸々2日間、朝から晩までみっちーりと

黒子に徹する。

 

スタッフや出演者、いろんな方向へ

次々と指示や檄が飛ぶ中

ひたすら立膝をした状態でスタンバイし続け

プルプルしちゃったりしたっけな。笑

 

エキストラ出演枠もあったんだけど

お声掛けいただいたルート&タイミング的に

スタッフとして黒子枠になった私。

 

正直華やかさゼロだし

楽しむどころかキンチョー感すごかったけど

 

日×土のプロフェッショナル集団が

ショーを作りあげて行く場の中心で

終始、寛斎さんのお傍に身を置きながら

参加できたというのは、プライスレス過ぎる経験。

 

パンフレットのスタッフ欄に

名前まで載せていただき、光栄極まりなし。

 

 

 

何とか無事に本番が終わり

(ばはるばる日本から、現都知事もいらしてたな)

ショー後のパーティーも終わり、着替えも済まし

寛斎さんの控室にお邪魔したとき

 

世界の山本寛斎!の鎧を脱いだ(ように見えた)

寛斎さんがお疲れMAXの姿でいらっしゃった。

 

エネルギーを全て使い果たし

安堵感と疲労感に包まれている様子だった。

 

チーム黒子の仲間たちでご挨拶をして

長居しないよう、早々に退出。

 

練習中から本番、その後のパーティーと

出演者・来場者問わず多くの人からの

写真撮影依頼に応えていた寛斎さん。

 

最後のご挨拶のとき

私も写真をお願いしたかったけど

鎧を脱いだ姿を前に

とてもじゃないけど頼むことができなかった。

 

あれから6年が経ち

写真も手元にほとんどないし

当時もブログ等に記録を残していないため

どんどん褪せて行く、私の記憶。

 

今日、寛斎さんの訃報を聞き

強烈な印象だった数日間の記憶が蘇って来たので

寛斎さんとスタッフのみなさんにいただいた

貴重な機会を、記録することにした。

 

ご冥福をお祈りします。

 

 

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