昨秋の1ヶ月滞在@イスタンブール。
到着した日の翌朝
さっそくカドゥキョイの街を朝散歩。
1年のブランクを全く感じさせない
日常感、ご近所感、親近感、ただいま感。
いちいち心動いてニヤニヤが止まらなくて
街中での知らん人とのコミュニケーションも嬉しくって。
住んでいた頃はすっかり生活の一部になっていて
改めて意識することのなかった景色・音・匂い。
その場を離れ、違う文化の中で暮らし、再び戻ると
こんな風に感じるのかぁ〜。
トルコで暮らしている間、日本に一時帰国した際
日本に対する新鮮さや感動
違和感や発見てやつは経験済だったけど
あくまでも一時帰国=お客さんの立場で
日本社会の中で生きてるわけじゃなかった。
日本で暮らし→トルコで暮らし→
一時帰国を何度か挟み→トルコで暮らし→
本帰国→日本で暮らし→トルコ再訪
本帰国後、日本に馴染むまでの暗黒期wは
きゃなり辛かったけど
(ま、今も馴染んでるのかナゾだけど)
とりあえず日本社会で生きて行くための
感覚も蘇ってきて、生活がまわり始めた。
その流れからのトルコ再訪は
まるでトルコに住み始めた当初のような
フレッシュ過ぎる感覚!
とは言っても実際には
以前の暮らしの中であれこれ経験済だし
知ってしまっているわけなので
逐一驚くというよりは、逐一再認識。
朝散歩でひと通り再認識したあと
カフェに立ち寄り
海に世界遺産にとチラ見のできるテラス席で
モーニングコーヒー。
私が帰国したあと近所にオープンした店で
SNSで見て以来、行ってみたかったの。
念願叶ったり~。
(その旨ももちろん店員さんに力説w)
満足!満足!で滞在先に戻ろうとしたとき
どこからともなく聞こえて来た声。
スジャックスィミースジャックスィミースジャックスィミー
スィミッチースィミッチースィミッチー
・・・!!!!!
どこ!どこからするの、この声は???!!!
ひとり密かに大コーフンしつつ
声の主を探し回る平たい顔。←私
しばらくすると、さっきより大きな声が!
スジャックスィミースジャックスィミースジャックスィミー
スィミッチースィミッチースィミッチィーヤッ!
近い!!!
キョロキョロがトマラナイ。
そして、ついに発見!
ダッシュで追いかけ、呼び止める。←怖
声の主、アスランさん。
この近所で暮らしていた頃
毎朝、家でコーヒーを淹れて飲んでいると
晴れの日も雨の日も、平日も週末も
窓の外から聞こえてきた、威勢のいい声。
トルコのゴマパン、シミット/スィミットの山を
頭の上に乗せ、歩き回りながら販売する彼。
イスタンブールの街中には、このスタイルの
シミット屋さん(シミッチ/スィミッチ)が多く存在する。
毎朝、家でコーヒーを飲みながら
ボーッとしている間だけでも
3-4人のシミッチの声が聞こえて来る。
みんなそれぞれにオリジナルな掛け声で
何年間も毎朝のように聞いていると
「あ、あのシミッチ来た!」と、声で分かる。
窓の外から聞こえて来るシミッチの中で
一番好きだった、アスランさんの声。
「あのシミッチの声聞くと、元気出るんだよね。」
と、当時一緒に住んでいた友人にも
話していたほど。
外を歩いているときに遭遇したこともあったけど
声を掛けたことも、彼からシミットを買ったことも
一度もなかった。
そんな距離間の存在だけど
間違いなく生活の一部だった、彼の声。
トルコを離れ、1年ぶりに戻って来た翌日の朝
予期せず彼の声を聞いた時
懐かしくって嬉しくって
気づいたら追いかけて、呼び止めて
上記の話を切々と語っていたw←営業妨害
ちゃっかり、私専用に
いつもの掛け声をおねだり。
がっつり素手でお触りしとる。
ということに、後々、動画を見た友人に
指摘されるまで気付かなかった。汗
コロナちゃんが猛威を振るう今
さすがに意識も変わっているだろうけど・・・。
それにしても、よく通る威勢のいい声。
ま、声の通り具合で言ったら、私も負けないけど。
(↑トルコ人にも声の大きさを注意されるレベル)
再会を一方的に祝して
初めてアスランさんからシミットをお買い上げ。
滞在先の家までの道のり
コーフン冷めやらぬ状態でシミットをかじって
喉に詰まりそうでンガクックーしつつも
ニヤニヤがトマラナイ。
今日、この記事を書こうとしたとき
「そういや、アスランさん
自分が出てるYouTube動画教えてくれたな。」
と思い出し、その動画を見てみた。
教えてもらってから8ヶ月以上
検索すらしなかった自分にもビックリだが
動画の中で知った、彼の個人情報に驚愕した。
1987年生まれ・・・ウ、ウ、ウソやん。
彼の名前を知らなかったあの頃からずっと
「あのシミッチの“おじさん”」と言っていた私。
軽く+15だと思っていたよ。
めめめ、めんごやで、アスランさん。
そうそう、トルコ人の年齢を推測する際は
見た目ではなく、肌質をチェックすることが
大切なんだった。
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