前編は↓コチラ↓から。
ということで空港でのチェックイン時、隣の席が空いてるシートを希望して
係りのお兄さんが画面とにらめっこ後の回答を待っていた私。
すると、予期せぬことを言い出したお兄さん。
席が空いてない。と。
・・・。
ナニイッテルアルヨ、アナタ。
ワタシ、7カゲツモマエカラヨヤクシテタアルヨ。
ジョウダンハヨシコチャンダヨ。
隣のカウンターの係りのお姉さんも巻き込んで、空席状況画面とにらめっこするお兄さん。
結果、さらに破壊力のデカイ言葉を口にした。
やっぱり席が空いてない。もう全部埋まっちゃったよ。
オンラインチェックインしなかったから仕方ないね。今日飛べないよ。
・・・。
いや、意味が分からない。
オンラインチェックインしないと乗れないっていう、意味がわからない。
オンラインチェックインってMUSTじゃないでしょ?
空港に早く行かなくていい&手間を省くためにするもんじゃないの??
しかも搭乗3時間前に空港来たのに。全然遅くないし、なのに乗れないってどういうことさ。
と、航空会社の事情を知らない無知な私は食いついた。
あとあと調べたら、航空会社ってそういうもんなんだってことが分かったんだけど
キャンセルが出ることを見越して、座席数を上回る数、販売をするんですってね。
それをお兄さんも私に説明してきたんだけど、何その意味わからん仕組み!
そもそもその仕組みおかしいでしょ!!と、さらに食いつく私。笑
なんで?私悪くなくない??なんでなんでなんで???どうすればいいの???
今日飛ばないと困る!!!!!
と、ひと通り取り乱していると、お兄さんがさらに説明を。
大丈夫!今日飛べなかったら、明日飛べるから。
5つ星ホテルも準備するし、空港-ホテル間の送迎もついてるし、お金ももらえるよ。
そんな急いで日本に行く理由あるの?いい条件でしょう。もう1日イスタンブールにいなよ。
と。なんならそっちの方がオトクだよ!くらいな勢いで
オトクなキャンペーンwについて話すお兄さん。
別に1日遅れたところで何があるってわけじゃないが、イヤだ。絶対にイヤだ。
飛べないといわれると、絶対に飛びたい!と頑なになるのが人間のサガ。
とにかく今の段階ではどうにもできないから。
あとは、搭乗ゲートのスタッフに掛け合ってみて。と言われ
とりあえずチケットを発券してもらい、荷物を預けたのでした。
そういえば預け荷物の上限が30kgだったのに対し、家で測った時点で33kgを超えていましてね。
2-3kgは見逃してもらえるような気がしたし、まぁ最悪ダメって言われたら
その場で、一部を機内持ち込み荷物に移し替えればいいか。って思ってたら。
もはや荷物の重さ大丈夫かな?どころじゃない展開になってしまったもんで。
荷物を預けるためにベルトコンベアーに乗せてみたら34kg近くあったんだけど
なんも言われずスルーだったw
お兄さんも、あまりにも私がうるさいから、荷物の重さチェックするの忘れちゃったのかな。笑
普通、搭乗ゲートってチケットに書いてあるボーディングタイムにならないと開かないじゃない?
つまりはその時間にならないと、搭乗ゲートにスタッフって現れないじゃない??
そこんとこをお兄さんに確認したら
「大丈夫!もう、今すぐに出国して、搭乗ゲートに行って、そこのスタッフに掛け合って!」
と言われ。
ホンマかいな?と思いつつ、さっさと出国ゲートを通過し、免税店に脇目も振らず
空港の果てにある成田便ゲートへ向かった私。
ゲートにつくと、案の定スタッフなど誰もいない。そらそうだ、まだボーディングタイムまで
1時間半あるものね。
うん、知ってる。もう対応するのがめんどくさいから、さっさと私がその場から立ち去るよう
今すぐ搭乗ゲートへ向かうよう仕向けたってことくらい。
とにかく空港スタッフらしき人はいないかと、あたりをキョロキョロ。
明らかにその人に聞いてもわからないでしょ!みたいな人だったけど(車椅子貸出しデスクの人)
聞かずにはいられない。
案の定
「マダム、ここじゃわからないよ。トルコ航空のデスクがあるから、そこで聞いてみたら?」
と言われ。
さっき歩いて来た道を、半分くらい戻ってトルコ航空デスクへ。
スマホいじって、明らかにだるそうなお姉さんに、コーフン気味で話すと
「あぁ、それはボーディングタイムにならないとわからないわね。搭乗ゲートで聞いて。」
と、めんどくさそうにあしらわれ。
こっちはこんなにも必死なのに、聞く人聞く人「よくある話。ま、しょうがないね。」みたいな対応で
この温度差ツライ。と思ったのであった。
さて、このあとどうすべきか。
とりあえず再び搭乗ゲートへ戻り、成田便ゲートの目の前のベンチにスタンバイ。
スタッフが現れたら一目散に駆け付けて、直談判だぃ!
搭乗3時間前に空港についてチェックインしてもこうなってしまったということは
私の他にも同じ境遇のひとは多くいるはず。と踏み、誰よりも先にスタッフに交渉すべく
ゲート前にて待機することに。
それまでの間、Google先生への質問コーナー。
結果、航空会社がキャンセルを見込んで座席数を上回る数の販売を行うのはよくあること。
最終的に、見込んだほどキャンセルや変更がでなかった場合、早いもん勝ち!状態で
チェックインした人数が座席数に達した時点で終了~!あぶれた人はゴメンナサイってなること。
でもその分、宿泊施設やお金/マイルなどの補償が受けられること。
また、ボーディングが始まると、スタッフが席を譲ってくれる人がいないかを
搭乗予定者たちに聞いて回ること。
ということを学んだのであります。
そうこうしてると、どこからともなく「スタンバ~イ、スタンバイ」と言って歩き回っている
スタッフの声が。
スタンバイってなんだろう?と思いつつ、自分のチケットに目をやると。
本来、座席番号が書かれる場所にSBYの文字!
こここれは、まさか stand-by の略ではないか??!!
と、スタッフのお姉さんのもとへ駆け寄る。
一足早く駆け寄ったトルコ人おばちゃんがいたものの、二番手をキープw
ライバル(あぶれちゃった人)は他にもいるはずだ。
トルコ生活を4年してきてはたらいた勘として、あぶれた人に整理券を配って
空席が出たら整理券順に案内。ということはしない確率が非常に高い!
そういう効率的なやり方、トルコですることは・・・まずないw
となると、いかに早くスタッフに自分がかわいそうな存在かを認識してもらい
空席が出た際には、この人を優先して乗せてあげよう!と思ってもらえるか。がカギである。
ウザがられない程度にアピール&人情に訴えかける。は、トルコでは効果的なのである。
さらには、英語ではなくトルコ語で訴えかけると、さらに好印象w
そんなん言ったもん勝ちじゃん!チェックインの時点で、カウンターに来た順に整理券を配って
ボーディング時に空席が出た際には、整理券の順番が早い人から優先的に搭乗させるべきだ!
って話でしょうがね。
トルコで大事なのは、基本的にカネとコネだといわれています。えぇ。
スタッフのお姉さんの人情に訴えかけ、万が一搭乗できなかった場合の補償をもう一度確認。
* 翌日便への振り替え
* 5つ星ホテルの宿泊
* 空港-ホテル間の送迎
* 600ユーロ
・・・えぇっ???ろっぴゃくゆーろ?!?!?!
日本円にして約70,000円ですよ、あなた。
なんならチケット代金のモト取れちゃいますよ。
すごいなー、その補償制度。
でも、その内容を提示されてもなお、私はやっぱり今夜飛びたいけど。
だって、この時点で夜中0:30とかなわけ。
ここから搭乗が終わるのを待って、いろんな手続きして、ホテル着くのってきっと
夜中の3:00とか4:00とかなわけでしょ?
そんなんヤだわ。
こんな夜中に搭乗ゲートの目の前まで来て乗れないだなんて。絶対イヤ。
あとはトルコの神様の審判wにお任せだわ~。と思いつつ、最後まで望みを捨てない私。
するとそこへ現れた救世主!
イスタンブール在住の友達(日本人)の友達(トルコ人)が、同じ便に搭乗予定というのを
実は前もって知っていた私。
友達の友達=私も友達♪でしょー。ということで、さっそく声を掛けてみる。
以前から面識もあるし、共通の知り合いも何人もいるし、すっかり仲良し気分な私。
状況を説明し、スタッフが今、搭乗客に席を譲ってくれないか聞いて回ってることを伝え
さらに補償内容について話すと、600ユーロという金額に、彼もビックリ!
えっ、もしかして席譲ってくれる??私、あなたの代わりに飛んでいい???
とゴリゴリ押す私。笑
日本に着いてからのスケジュールがあるから難しいかもしれない・・・
けど、私は今夜飛びたいって騒いでるし、補償内容はイケてるし・・・
物静かに迷っている彼。
すると
「わかった。tapiさん飛んでいいよ!tapiさんだから譲るんだからね!」
と言ってくれた彼。
やったぁーーーーーーーーー!と思わずハグハグ。
その旨を伝えるべく、彼と一緒にスタッフのもとへ行き
彼が補償内容&この後の流れ等を細々と確認していくうちに
600ユーロが現金ではもらえないということが判明。
一気にテンション下がる彼。
なんだか申し訳なくなってきた私。
「まぁ今夜の便に乗れなくて、5つ星ホテル泊まって600ユーロ(現金じゃないらしいけど)もらって
っていうのも、ある意味いい経験かもしれないな。」
と思う方向に思考をシフトチェンジし、自分に言い聞かせる。
現金じゃないなら、アレだなあ~って思うなら、私大丈夫だから言ってね!
と声を掛けたものの、結局彼は席を譲ってくれると言ってくれ。
搭乗ゲートに残るはもはや、ライバルたち(席がなく、あぶれた人たち)と
席を譲ってくれるかもしれないひとたちのみ。
空港ついて、何時間か待って、ようやっと搭乗が開始されたとこで(しかも真夜中)
「席譲ってくれませんか?」って声掛けられて譲ってくれる人、どんだけモノ好きだよw
って思ってたけど、意外といるもんだね。
(私に席を譲ってくれようとした彼は、私を助けなきゃって気持ちもあっただろうからまた別だけど。)
カウンターに最新の状況確認しに行くと、リストの中でも私の優先順位は高かったらしく
彼が犠牲にならずとも、私はこの夜の便に乗れそうな気配であったのです。
最終的に、私も彼もこの夜の便に搭乗することができ、めでたしめでたし。
カウンターで名前を呼ばれた私は、すかさず「真ん中じゃなくって端っこの席お願いします!」
とリクエストする始末。 ←まだ言うかw
リクエスト通りに通路側の席をゲットし、ぎゅーぎゅー満席の成田便がテイクオフ!
まっすぐ座った状態での長時間フライトなんて何年ぶりよ?って感じだったから
どうやって寝ればいいのかわからなくって、ポジション見つけるまでは寝苦しかったけど
もはや空港着いてから搭乗するまでの間の騒動によって、いろんな感覚がマヒしていたのでしょう。
隣の席が空いてなくてもいいし、ごはんメニューも2種類あるうちのどっちでもいいし。
予定通りの便で飛べてるだけでありがたいです、えぇ。
てな具合でございました。
ということで、長年続いた私のトルコ航空神話。
今回ばかりは記録更新ならず!でございましたとさ。
まぁある意味、次の次元にイッちゃったよね。って感じしますが。
10人以上いたライバルたちのうち、最終的に何人が搭乗できたのかナゾですが
予期せぬリアル椅子取りゲームに参戦することになり
結果的に無事に搭乗できたっていうは、ある意味 新たな神話 なのかもしれません。
スタッフのひとの話では、この日の前日のフライトでも同じ状態になり
その時には8名もの人が、席を譲ると名乗り出たんだとか。
それに対し、この日はなかなか譲ってくれる人が現れず
スタッフさんも「なんか今日はおかしいわねー」と言ってましたとさ。
え、てゆーか、そんな頻繁にこの現象起きるんだ。
まじかー、おそろしいわ航空会社のこのルール!!!
今まで、イスタンブール-成田便を利用する友達でこうなったってケース聞いたことないけど
1日1便に減便されちゃったから、こういうことが起きやすくなったのかなぁ?
これからは短時間だろうが長時間だろうが、国内線だろうが国際線だろうが
オンラインチェックインは必ずしようと思います、はい。