今回のトルコ親子旅の写真を見返していたら
シャンルウルファで、こどもたちをたくさん撮っていたことに気づきまして。
現代の日本では、まず見ることのない光景かな?と思い
せっかくなのでご紹介。
日本もかつてはそういう時代があったけど
なんてったって兄弟が多い!
トルコも時代の流れと共に変わって行ってるのかも知れないけど
私と同年代のトルコ人で地方出身のひとって、5~6人は当たり前、7~8人兄弟も。
というイメージです。
特に内陸部・南部・東部出身者が大家族率高し。
親の手となり足となり、上の子が下の子の面倒を見る。
妹や弟を守ったり、お兄ちゃんやお姉ちゃんに甘えたり。
とても仲睦まじい光景です。
(実際、自分がこの強い絆で結ばれた家族の中に入るとなると、微笑ましいどころか
大変なことだらけなんでしょうが・・・。)
Tarihi Kapalı Çalışı/タリヒ・カパル・チャルシュ という
イスタンブールで言うとこの
エジプシャン・バザールとエミノニュの問屋街を足して2で割った感じのところを
散策したのですが、こども店員の多さにビックリ!
ちょうどシャンルウルファを訪れたのが、金曜日の昼間だったということもあり
オトナたちは、こぞって金曜礼拝におでかけしてる時間帯でした。
なので、こどもたちが店番を任されていたのかも知れません。
オトナ顔負けの接客ぶりには感心感心。
トルコ人の商人魂は、こうやって小さいころから培われたものなのですね。
そりゃぁ、定価があって当たり前な平等で裕福な国からやってきたニホンジンが
この人たちに敵うわけがない!笑
トルコでお買物をする際は
「ぼったくられた!」と憤慨するのではなく
ゲーム感覚で価格交渉を楽しみながらすることをオススメします。
(海外旅行ができる時点で裕福とみなされるわけだし、更に現地の人たちの懐具合や
物価を知らないのであれば、ぼったくられても仕方がないかと思います。
ぼったくられたくなければ、現地のことを学ぶ努力をしましょう。)
金曜礼拝についてもちょこっと。
イスラム教徒にとって金曜日は特別な日で、毎日は礼拝しない人も
金曜昼の礼拝だけはする!という人も多いです。
イスタンブールでは、金曜礼拝もしないという人もたーくさんいますが
ここシャンルウルファでは、みんな当たり前のように礼拝していました。
同じトルコ人でも、生まれ育った地域によって
信仰心や常識や習慣や文化が大きく異なるというのは、非常に興味深い
トルコの特徴のひとつです。
トルコ人が初対面の際に、早々に相手の出身地を尋ねるというのも
そういうことが所以なのでは?と思っています。

お祈りしているオトナたちの目の前に
商品のチャイダンルック(トルコチャイを淹れる2段式やかん)を次々と並べ
アピールする少年。
椅子に腰かけながらケータイをいじる姿・・・
これの大きいバージョン、イスタンブールのグランド・バザールなんかでも
よく見かける姿ですね。笑
どこもかしこも、こども店員。
オトナたちに店を任され、得意気な感じがかわいかったな。
単なる店番だけでなく、こども職人も発見!
シャンルウルファでプラプラ散策している日本人も珍しいのか
こどもたちから注がれるアツイ視線と言ったら。
遠巻きから
「中国人か?日本人か??」ってウワサしてる声が聞こえてくるんだけど
私がトルコ語で答えると、みんな驚くからおもしろい。
散策中、自転車に乗って、ずっと無言で着いてきていた少年。
写真撮っていーぃ?って聞いたら
とっても嬉しそうに、そしてハニカミながら、良い表情してくれました。
イスタンブール暮らしの中で、ちょくちょく遭遇するストーカー気質な人たちも
こうやって養われて行くのかしら。と思ったり。
(言い方悪くて申し訳ないけど・・・でも実際多いと思う。特におじさん。)
こんな可愛い子に着いて来られるのはいいけど
おじさんに後をつけられたら、恐怖でしかないです。えぇ。
本人は、ついつい興味があって着いてきちゃった。くらいのノリかも知れませんが。
写真はないけど、トルコでよくある有料公衆トイレでは
小学生にも満たないこどもたちが、トイレ番?をしていました。
トイレに人がやって来ると、すかさず使用料1TLを徴収し
大きなブラシにホースを持って、こども同士きゃっきゃ言いながら
トイレ掃除もしていました。
ほんと狭いエリアしか見てないけど
シャンルウルファで出会った、はたらくこどもたちの姿を見て
イスタンブールのおみやげ屋さんで働くオトナたちのルーツを
垣間見たような気がしました。
またひとつ
トルコやトルコ人に対しての理解度や納得度が増した
そんな出来事でしたとさ。