日本への想い inイスタンブール<16> | *tapi旅* おかわりトルコ!イスタンブール

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何度も「おかわり」したくなる国トルコ。
勢い余って移住し、ゆるく激しいイスタンブール暮らしを堪能。満腹帰国後も、つまみ食いトルコ活動継続中!


おみやげ屋さん兄との再会に気を良くし、るんるんでギュナイさんの元へ。


すると、今まさに車に乗ってお出掛けしようとしてるとこ!


『えっえっえー?』


「行く?行くなら早く乗って!」


ひぃー相変わらずぅー。


なにがなんだかわからないまま、とりあえず車に乗ってみる。


ホテルのお客さんを、どこかへ送って行くとこだったみたい。


お客さんからしたら、いきなりナゾのアジア人乱入!だよね。なんだかすみません。



しばしのドライブを経て、いつもの定位置へ。


やっぱココがいちばん気持ち良くって落ち着くわ。




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買い込んだおみやげ片手に、さっそくギュナイに先ほどの出来事(兄との再会)を報告!


そしたら・・・


「それ、会ったことある気がするっていうのウソやろ。」


・・・Σ(゚Д゚;)


なんてことを言うんだYo!


まるで


「サンタクロースって本当はいないんだよ!なに信じちゃってんの?!」


って言われたコドモのような気分。


ちーん。



気を取り直して。


今日はアジア側を攻めようと思います。しかも2か所!


まずは、散策するのに楽しいらしいクズグンジュックという街に行ってー、そこから移動して


イスタンブールでイチバン標高が高くて絶景が見えるらしい丘、チャムルジャでサンセット見るの。


この2か所を効率良くまわる方法、センパイおしえて!てか、調べて!!



結果・・・


トラムに乗ってスルタンアフメットからエミノニュへ

船に乗ってエミノニュからウスキュダルへ

バスに乗ってウスキュダルからクズグンジュックへ・・・からの散策

ドルムシュ(乗合いタクシー)に乗ってクズグンジュックからチャムルジャへ・・・からのサンセット



薄々気づいてたけど、なんだか一大イベントだな!


トラム→船→バスまではできるとして・・・ドルムシュ!それハードル高いでしょ!!



海外いろんな国であると思うけど、トルコではドルムシュって言われている乗合いタクシー。


なんか自由に乗ったり降りたりできる風だけど、正直どこが停留所なんだかよくわからない・・・


しかも音楽とかガンガン鳴らしてて、運転も荒そうでキョワイ・・・


外国人観光客にはハードルが高い、ジモティの足なのです。



うーん。さすがにそれ、ちょっとビビる。


ま、でもとりあえず行ってみるか♪



・・・と思ったんだけど、なんか、出掛ける気になれない。




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ご当地PCキーボードに興味を示したり。


Ç Ğ I Ö Ş  うにょうにょ~に、ちょんちょ~ん。






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トルコ的ファブリーズがメロン風味だったり。


なんか、服にシュッシュしたら虫が集まってきそうじゃない?




なーんか出掛ける気になれない。


時間ばかりが過ぎて行く。


静かだけどあったかくって、心落ち着くこの時間。もう、終わっちゃうのか。



・・・


・・・・・


・・・・・・・泣。





「!!!!!!!!!!!!!!!!えー?泣いてんの??」


『だってぇ・・・・゜・(PД`q。)・゜・ 』




すると、ギュナイさんが話はじめました。


昨年の東日本大震災後、日本で起こっているいろいろなこと。


日本の外から見た、日本のこと。



震災を機に、約10年間住み続けた大好きな日本を離れ、母国トルコへ帰ってきたギュナイさん。


日本を離れても尚、日本に対する日本人に対する彼の想いの強さは、変わらなかったみたいです。


遠くトルコから、今のこれからの日本のこと日本人のことを、とても心配していて


どうにか力になれないかと考えてくれています。



「夢かも知れないけど・・・」


と続けた彼の言葉に、驚きました。



世界中、いろんな国の地域にチャイナタウンがあるように


トルコの地方都市にジャパンタウンを創りたい。


日本人が安心して長く暮らせる環境を、創りたい。



「もしそれができたら、住む?日本人は住んでくれるかな?どう思う??」



『・・・わたし、地方都市じゃなくてイスタンブールがいい。』


って、そこ?


ズコー!


って我ながらツッコミたくなりつつ。


でも本気で住むこと考えたら、私はイスタンブールでなら生活できる気がする。



『でもね、きっと日本人は、日本を離れるっていう選択をするひとは少ないと思う。


みんな、いろいろな想いを抱えながらも、今の環境の中で生きていくことを選択すると思う。』




彼が言っていることは夢のまた夢であるかも知れないけれど


そこまで強く日本のことを想ってくれていることに、感銘を受けました。


ありがとう。



わたしからするとビックリするくらいに親切なことを、ギュナイは「当たり前のこと」といってやっています。


お金をもらえる仕事の中で、ではなく、日常の暮らしの中で当たり前にできるひと、なかなかいないよ。


日本人が、いとも簡単に騙されたりボッタクられたりすることが、許せなくって仕方ないみたい。


英語もトルコ語も儘ならない日本人が、見ていて危なっかしくて仕方ないみたい。


ギュナイ、日本人を助けるのに忙しいね!





こころがぽっかぽかにあったまって、いよいよお出掛けする気になりました♪


もう時刻は午後2時。


「チャムルジャだけでいいから行っておいで!」


と言われたので、そうしようと思います。






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これって、八重桜?


旧市街のメインストリートで咲き誇っていました☆