「ツキモノ」という発音をする日本語は、現代使われているもので二つあります。以前の用字用例辞典の記載を引用すると、「附属品」の意味のものと「人に乗り移る物のけ」の意味のもので、日本語としては「ツ」をそれぞれ「付」「憑」を用いて表記できるものでした。
これらは以前は用字用例辞典的に使い分けは必要なく、両方とも平仮名表記だったのですが、改訂で表記を分けることとなりました。
つまり、「附属品」のほうが「付き物」、「人に乗り移る物のけ」が「つきもの」です。
恐らく通常会話でよく出てくる「付き物」のほうが表記変更になっているのですが、速記協会の新旧対照表にも記載はなく、私もすっかり見落としていて、このたびふと調べてみて初めて気づきました。マイ辞書も更新はしていたものの誤っており、間違いなくこれまでに一度以上間違った表記をしたものを納品しています。
加えて、「付き物」のほうは、以前記事にした「付き●●」の記事に記載すべきところを見落としていたものです。
実際作業で出てきたときと「付き●●」を記事にしたときの最低2回は用字用例辞典をちゃんと見たはずなのに、我が目の節穴っぷりにちょっとがっかりしました。やはり自分が一番信用できませんね。