このたびの改訂で、外来語に新たに「イヤ」という項目が追加されました。
とはいっても、表記の変更ではなく、以前は別の項目で記載されていたのがまとめて記載されただけのものです。
具体的には、「イヤホン」「イヤマーク」の項目がなくなり、そのうち「イヤホン」については新たに追加された「イヤ」の用例として記載されています。つまり、「ear」――「耳」の意味のときは「イヤ」と「ー」をつけない表記であるということです。
ちなみに「イヤー」の表記となるのは、「year」のとき、つまりは「年」の意味のときです。これも以前は「イヤーブック」の項目のみでしたが、今回「イヤー」の項目が追加され、その用例として「イヤーブック」が記載されることとなりました。
これ、用例の「イヤホン」「イヤリング」などを見ると、日本語として一般的になっている表記と同じですし間違いようがないじゃないかと思う方もおられるかと思いますが、個人的に「イヤ」は間違いそうで怖いです。
というのが、多分永井豪先生原作のアニメの主題歌が原因と思いますが、「イヤ」が後に来るとついつい「ー」をつけてしまいたくなってしまうのです。具体的には、例えば「デビルイヤー」ですね。地獄耳です。
歌詞の引用なら「ー」をつけてもよいかと思いますけど、そうでないとき、「耳」の意味で「イヤ」単体で用いるときなどは、用字用例辞典上は「ー」をつけて表記してはいけません。
理解しているんですけど、ついついつけてしまいそうになります。子供の頃の刷り込みは簡単に消えるものではないようです。