【新訂にて変更】「―」 → 「-」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

タイトルを見ただけでは意味が分からないと思いますが、これは、用字用例辞典冒頭の「表記の基準」の最後にある「Ⅷ 区切り符号等の使い方」に記載されているものです。つまり、記号の使い方が今回変わりました。

 

「―」は「1字ダッシュ」、「-」は「全角マイナス」と用字用例辞典には読みが記載されています。それぞれの記載は旧版と新訂それぞれにしかなく、旧版で「―」の表記だったものが新訂で「-」にそっくりそのまま変更になりました。

どういうものに用いるかというと、用字用例辞典の記載をそのまま引用しますと、「期間・区間・数量等について「…から…まで」の意味を表す場合、郵便番号の枝番を示す場合、丁目番地の略記等に使う」とあります。あと、数字の書き方のところに記載があるのですが、電話番号の区切りにも用いるようです。ただし、道路名の場合は用いません。

 

ただし、「-」は縦書きにしてもそのままの表示で、ワードの「縦中横」の機能を使ってもなぜか横向きのままです。では縦書きのときはどうすればいいのかと用字用例辞典の縦書き数字の部分を見ると、そこは「―」のままになっていました。また、国会議事録でも、「COVID-19」は「COVID―19」になっています。(※縦書き数字の表記の例外で、この「19」は漢数字でなくアラビア数字の半角を用い、ワードでは「縦中横」の機能を用いて縦書きにします)
用字用例辞典に記載はありませんが、縦書きのときは引き続き「―」でよいのかもしれません。今現在、「COVID-19」によってめちゃくちゃ「-」の出現頻度が上がっていますので、縦書きの仕事に当たったときにはそれぞれの会社に御確認ください。