「調定」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

大分前に知った言葉です。

「チョウテイ」というと、一般的には「調停」を耳にすることが多いと思いますけれども、自治体関係の仕事をしていると、むしろこちらの「調定」のほうをよく耳にします。

私の仕事では「調定額」という形で使われることが多いですが、「調定」自体の意味は、宮城県の公式サイトによりますと、「調定とは,その歳入の内容を具体的に調査し,収入すべき金額を決定する行為,つまり県の内部的意思決定の行為をいい,その決定した額が調定額となります」ということです。

歳入歳出の関係ですから、決算のときによく出てきます。

 

それで、大分前に知ったその言葉をなぜ今さらになって(新訂でネタは山ほどあるのに)取り上げたかというと、つい先日冷やりとすることがあったからです。

 

というのが、最初に「一般的には「調停」を耳にすることが多い」と書きましたけれども、先日私の仕事では珍しく「調停」のほうが出てきました。

ですが、私は通常「調定」のほうを用いることが多いですから、変換候補の上に当然のように「調定」があり、「調停」と1文字同じこともあって、うっかり誤変換して後の聞き直しでも見逃してしまったのです。そして気づいたのが、納品前にかけるワードの校閲で誤りのチェックにて引っかかったときなのです……。

慌てて作った議事録を検索したら、「調停」にすべきところで「調定」になっていたものが15個もありました。もう晩秋で部屋は寒いのにむちゃくちゃ汗をかきました。

 

ワードの校閲は、これは個人的な感想ですがあまり使い勝手がよくなくて、校閲を走らせても大体要らないものが引っかかっては空振りすることが多いんですが、まれにこういう助けられることもあるので、意外と侮れません。ワードのアップデートでエディターになって使いづらくなった印象ですが、今お使いでない方も、使ってみられると、間違いが減ることもあるかもしれません。(「あるかもしれません」程度ですが……)

 

なお、エディターになって非常に分かりづらくなった、校閲の機能の一つの表記揺れチェックですが、クイックアクセスツールバーに「表記揺れチェック」(「スペルチェック」と表示されていることも)のボタンを追加したりすると、従来どおりの一覧表示の表記揺れチェックが利用できます。御参考までに。

(機能としては残っているんですが、デフォルトではリボンから消えているだけみたいです。リボンをカスタマイズしてもよいかもしれませんが、多分クイックアクセスツールバーに追加するほうが楽です。詳細なやり方は「ワード クイックアクセスツールバー 追加」で検索してみてください)

 

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11月の怒濤のバイトがようやく終わりました。(途中、あの世をかいま見ました)

これから繁忙期開始までに少し記事をストックして、切りよく12月1日から毎日更新を再開します。

12月は繁忙期なのにバイトが入ってしまったのでまたそのうちストックが切れるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。